欧州サッカー界は7月1日から移籍マーケットがスタートする。日本人選手もすでに菅原由勢がオランダのAZに加入することが決定しており、欧州に挑戦する者が何名も出てくるだろう。
しかしその一方、ドイツで2回目の挑戦をしていた宇佐美貴史はガンバ大阪への再度の復帰が決定。Jリーグの舞台から再び日本代表の座を狙うことになった。
そして今回は宇佐美貴史のようにJリーグ復帰の可能性が考えられる5名の選手を特集する。
井手口陽介(リーズ)
今季はリーズ・ユナイテッドからグロイター・フュルトにローン移籍していた井手口陽介。ロシアW杯最終予選のオーストラリア戦で鮮烈なゴールを決めた時は、これからの日本代表を背負っていく存在だと考えられた。
しかし昨年1月にリーズ・ユナイテッドへ移籍してからは苦戦。スペイン2部のクルトゥラル・レオネサ、ドイツ2部のグロイター・フュルトにローン移籍しながら結果を残せず、今季は度重なる怪我に苦しめられた。
現在は古巣であるガンバ大阪が復帰を要請していると言われている。宇佐美貴史に続いてのJリーグ移籍はあるか。
酒井高徳(ハンブルガーSV)
アルビレックス新潟から2011年にシュトゥットガルトへ移籍して以来、長らくドイツでプレーし続けてきた酒井高徳。ハンブルガーSVでは降格を経験しながらチームに残り、キャプテンも務めたことも。
しかし今季1部昇格に失敗したこともあり、最終節ではファンから大きなブーイングを浴びることに。今夏はチームを離れる可能性が高いとメディアで報じられている。
彼自身は将来的なJリーグ復帰を現実的に考えていることを明かしており、家族も子供の教育を考えてすでに日本で生活をしているそう。ただ、アルビレックス新潟がJ1に上がらないと「古巣復帰」は難しいか?
浅野拓磨(ハノーファー96)
アーセナルからのローンでハノーファー96に加入していたが、今季は13試合でノーゴールという厳しい結果に終わってしまった。リーグ終盤には「買い取りオプションの活性化を避けるためにこれ以上起用しない」という状況にも。
アーセナルとの契約は2020年夏までとなっているが、イングランドでプレーできる可能性は低いとされており、来季の去就は未定。具体的なクラブの名前もあがっていない状態にある。
現実的にいえば、日本への復帰が現実的なところか。同じ快速FWである永井謙佑がFC東京で再ブレイクしていることを考えれば…。
関根貴大(シント=トロイデン)
保有権を持っているのはドイツ2部のインゴルシュタットであるが、今季はベルギーのシント=トロイデンへと貸し出されていた。しかしそこでも出場機会はわずかしか与えられず、苦しいシーズンを過ごしている。
しかもそのインゴルシュタットが残留プレーオフで敗れてしまったため、3部への降格が決定している。来季の戦いを考えた際に関根をキープするかどうかは不透明な状況だ。
契約期間は2021年まで残っているが、ドイツ3部でプレーするよりはJリーグでコンスタントにプレーするほうがアピールできる可能性も。
小林祐希(ヘーレンフェーン)
オランダでコンスタントに活躍しながら、なかなか日本代表に定着できない小林祐希。ヘーレンフェーンからの退団はすでに決定しており、次のクラブは未定となっている。
実力は確かであるが、国際的な舞台での活躍を最終的な目標とするならば、ここで「欧州でどこまで成長したのか」ということを見せつける必要がある。Jリーグに復帰して実力を発揮することが、実はそこに至る近道かもしれない。
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苦しすぎるシーズンが続いているジュビロ磐田に加入したりしたら、Jリーグファンにとっては興味深いことになりそうだが…。