<新潟・山形地震>「断層にひずみ増加」 東北大災害研が報告会

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 マグニチュード(M)6.7を観測した新潟・山形地震について、東北大災害科学国際研究所が24日、仙台市青葉区の同研究所で緊急報告会を開いた。遠田晋次教授(地震地質学)は「震源に隣接する海底断層にひずみが加わった」と指摘し、今後も警戒を呼び掛けた。

 政府は、山形県から新潟県北部の沖合に、M7.7の地震を起こす海底断層「F34」があると推定する。遠田教授は地震が与えた影響を計算し「F34の中央部に断層運動を促進する力が増加したと考えられる」と説明した。

 1964年の新潟地震(M7.5)は、F34の南部が動いたとする説があり「未破壊の北部にも力が加わった。遅れて発生する地震に注意が必要だ」と強調。今回の地震の震源と余震域は新潟地震の余震の空白域だったため、「50年以上たって起きた余震の可能性もある」と述べた。

 鶴岡市や新潟県村上市で建物被害を調査した大野晋准教授(地震工学)は、揺れが1往復する時間(周期)について「主に0.5秒以下だったことが特徴的」と指摘した。

 建物被害を起こしやすい周期1~2秒ではなかったものの、屋根瓦の落下やブロック塀の倒壊を招きやすいといい、「昨年6月の大阪府北部地震と揺れも被害も似ている」と分析した。

 柴山明寛准教授(地震工学)は、落ちた屋根瓦が未固定だったことや倒れたブロック塀の鉄筋不足を挙げ、対策の必要性を訴えた。