東西南北

 サッカーの女子W杯でブラジル代表は敗退してしまったが、男子代表は22日、コパ・アメリカで無難に決勝トーナメント進出を決めた。この日のペルー戦では、前試合のベネズエラ戦でゴールを3本無効にされた挙句に引き分け、散々批判されたうっぷんを晴らすかのように、前半から攻めに攻め、終わってみたら5―0の圧勝。この日の会場となったサンパウロ市イタケロン・スタジアムはコリンチャンス監督だったチッチ監督の古巣でもあり、面目躍如といったところか。今大会はネイマールが不在だが、その穴を埋めた23歳の新鋭エーヴェルトンが、ここまで2得点をあげる成果も出ている。優勝を目指してがんばってほしい。
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 本面で報じた通り、昨日23日はフォーリャ紙に掲載されたモロ法相の「MBLはトント(まぬけ)」との発言が、とりわけ、ツイッター上で大ヒット。MBL主催者のキム・カタギリ下議や黒人同性愛者の保守派議員で有名なフェルナンド・ホリデイ・サンパウロ市議らが、数多くの冗談画像でからかわれていた。カタギリ氏らは「気にしない」と既に語り、30日に行う、ラヴァ・ジャットやモロ氏擁護のデモへの参加を呼びかけたが、その盛り上がりやいかに。
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 23日はサンパウロ市パウリスタ大通りで毎年恒例のゲイ・パレードが行われ、盛況を博した。同性愛嫌悪者で知られるボウソナロ氏が大統領になってからは初のパレードということで、嫌悪者の反応も気になったが、大きな揉め事や事件もなく終わって、なによりといったところ。同パレードの様子は、本紙サイトの記事を参照にされたい。

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