最大級の伊勢エビ 禁漁期捕獲と判明 海きらら、公開中止

公開中止になった伊勢エビ(左、海きらら提供)

 長崎県佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)は、一般の人から寄贈され展示していた「日本最大級の伊勢エビ」について、県が定める禁漁期間に捕獲されていたことが分かったため公開を中止した。近日中に捕獲した場所に戻す予定。
 海きららによると、伊勢エビは1日、佐賀県嬉野市の男性が五島列島沖で釣り上げた。体長37センチ、重さ2.16キロ。2キロを超える個体は極めて珍しく、通常の10倍ほどという。3日に寄贈され、18日から公開していた。
 県漁業調整規則は、5月21日~8月20日までの伊勢エビの捕獲を禁止している。海きららは別の複数の一般の人から指摘を受け、21日で公開を中止。24日に県と協議し、捕獲した場所に放流することに決めた。
 海きららの担当者は「認識不足だった。規則を理解し、再発防止に努める」としている。

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