西銘駿&長田翔恩、海育ちの二人の共通点は?「男劇団 青山表参道X」新作の見所語る

オスカープロモーションの若手俳優で構成される「男劇団 青山表参道X」の第2回公演 「ENDLESS REPEATERS-エンドレスリピーターズ-」(7月20日より7月28日まで、品川プリンスホテルのクラブeXで上演)に出演する西銘駿と長田翔恩が同舞台の見所などを語った。

乃木坂46の舞台「じょしらく弐〜時かけそば〜」などを手がけた川尻恵太(SUGARBOY)が脚本・演出を担当する本舞台は、360度ステージを使った、笑いあり、涙あり、歌あり、踊りありの完全オリジナル密室劇。

劇団メンバーはルビー(飯島寛騎、栗山航、小沼将太、立花裕大)、サファイア(西銘駿、塩野瑛久、村上由歩、松本健太)、エメラルド(定本楓馬、中村嘉惟人、湯本健一、長田翔恩)の3チームに分かれて、トリプルキャストで物語を演じる。日替わりゲストとして水江建太、奥野壮、岩田知樹らが出演。また、公演当日はファンへの日頃の感謝の気持ちも込め、出演者全員による舞台後のお見送りなども行われる。

—— 今回の舞台への意気込みを聞かせてください。

西銘:前回の公演は全体30人で見せるド派手な人作品という感じ。今回は5人で最初から最後まで演じる作品なので、一人一人の演技がより重要になると思います。3チームがそれぞれのことをして、いい意味で、3作品あるかのような錯覚をお客さんに持ってもらえたら嬉しいです。ステージも360度あるので、いろんな角度から舞台を楽しむことができると思います。何度でも通って新たな発見が生まれるような舞台になればと思っています。

長田:去年と違って今回はメンバーも厳選された3チーム。トリプルキャストなので、同じ台本でも演じる人によって変わっていくし、それぞれのチームのカラーを楽しんでもらえる舞台になると思います。僕のチームは最年少チーム。若さをいかした舞台が作れれば。と思っています。

—— 西銘さんは今回塩野さんと同じグループですね。

西銘:この劇団の中では塩野くんが一番お芝居の話を良くする相手なんです。先輩としても尊敬できるし、信頼しているので、今回も塩野くんと相談しながらチームのカラーを作っていければと思います。質の高いお芝居をしたいです。

—— 長田さんは定本さんと同じチームです。

長田:楓馬は観劇を一緒にする仲です。でも芝居で共演はたぶん前回の公演を含め2回目。最年少チームなので若くて、みんな舞台を中心に活動するメンバーばかり。チームの良さを全面的に出していきたいです。

—— ストーリーは資産家の大邸宅に侵入する強盗集団の話で、時価20億円の宝石を巡っていろいろな思惑が交錯するという展開です。

西銘:シリアスな場面ほど楽観的にやりたいですね。与えられた題材というかストーリーがシリアスな分、楽観的な人たちがそこにいる方が面白いと思うんです。この人たち本当に大丈夫かなというふうに見られたいですし、真剣なシーンをなくしたいです。真剣なシーンほど笑って挑める人たちという感じにしたいです。

—— 360度ステージに対してはどんな意識を持っているんですか。

長田:普段の舞台って、正面が存在するんですけど、今回はそれがない。どの角度からも見られている。無駄のない動きを追求したいです。振り向く時も、後ろを見てもお客さんがいるわけです。すべての表情が大事。背中で演技することも考えないといけない。深い演技を追求したいです。

—— 西銘さんは舞台、映像のどちらの世界でも第一線で活躍してこられて、舞台というものに対してはどのような思いを持っているんですか。

西銘:お客さんの反応を直接もらえるところが舞台の良さだと思うんです。ずっとやってきてお客さんの反応を直に感じれるのは役者としてもすごく嬉しいことなんです。でも、メリット、デメリットもあって、舞台は何回も同じ公演をするので、集中力の維持がすごく難しいです。アドリブなんかを取り入れながら、公演を重ねるごとに役ができていく作業でもあって、役者として考えさせられるようなことがすごく多いです。

—— 公演は夏に行われますが、プライベートの面で、今年の夏はどんなことをして過ごしたいと思っていますか。

西銘:シンプルにバーベキューとかをして過ごしたいです(笑)

長田:僕は海に行きたいです。もともとハワイ生まれなんで、海が大好きなんです。

西銘:ハワイ生まれっていうインパクトの大きさがずるい(笑)僕も沖縄出身ですけど、ハワイっていわれたら勝てないです。

長田:出身で勝ち負けはないですよ(笑)

—— どちらも海育ちですね。

西銘:友達と海に行っても、海で遊ぶなら沖縄に行った方がいいよって思います。鎌倉や湘南の海もいいけど、本物の海は沖縄だよって。でも、そういう意味ではハワイには負けちゃいます。何をいっても勝てないけど、日本でなら沖縄の海が一番いいよって言いたい(笑)

長田:南国出身同士で、二人に共通するのは性格のフランクさ、ポップさ。だから僕たち仲もいいんです。一緒に笑いあえる感じがあります。

—— 最後に公演に向けて再度意気込みをお願いいたします。

西銘:前回とは全く違う作品になると思うので、僕らも前回を越える気持ちでやります。3チームで3作品を作る気持ちで挑みたいです。それぞれが本当に強い色を出せるように頑張ります。360度一人も飽きさせることなく面白い舞台にしたいです。

長田:去年、旗上げ公演を見にきた方もそうでもない方も楽しめるように頑張ります。老若男女楽しめるように僕たちも努力します。コメディということで、みなさん、普段お芝居を見に来ない方でも気楽に来て笑って楽しんでもらえるような作品にしたい。3チームすべての公演を見てもらえるよう、それぞれのチームの色を強く意識してやっていきたいです。僕たちの舞台を観に来てください!
(取材・文:名鹿祥史)

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