東京五輪で梅干し提供へ 農家がJGAP認証取得

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1次加工の前に梅の実を洗って選別する農家(和歌山県田辺市上芳養で)

 和歌山県紀南地方の梅農家有志でつくる「JA紀南GAP・HACCP梅生産研究会」(石神泰会長)は、適切に管理する農場に与えられる「JGAP(ジェイギャップ)」認証を取得した。食の安全や環境保全への取り組みで認められた。県内の梅農家の団体では初めてで、来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会でも梅干しの提供を目指すという。 

 「JGAP」は、農場やJAなどの生産者団体が活用する農場・団体管理の基準で、農林水産省が導入を推奨している。

 研究会では約10年間かけて取得に取り組み、2月に申請。4月に審査を受け、6月初めに認められた。所属する農家は設立当時はJA紀南館内の約30人だったが、現在は40~50代の9人。

 食品の製造工程での品質管理システムである「HACCP(ハサップ)」についても、和歌山県版の6段階あるうちの保健所長が確認する自主管理レベルの3段階を、昨年度までに取得している。3段階まで取得しているのは県内の農家では初めてという。

 研究会に所属する農家は、梅の主力品種「南高」などを1次加工し、8月末からJA紀南に「JGAP認証梅」として出荷。JA紀南は、県農の子会社で国際基準の食品安全マネジメントの認証規格である「FSSC22000」を取得する和歌山ノーキョー食品工業紀南工場(田辺市中芳養)に持ち込む。

 同社は、調味などの2次加工をして販売する。東京オリンピック・パラリンピックの際、選手村で日本食や地域特産品として提供してもらえるよう売り込むという。