新しい屋根が姿現す 田辺駅前商店街

田辺駅前商店街でアーケードに代わり建設中の小型屋根(和歌山県田辺市湊で)

 和歌山県田辺市湊、田辺駅前商店街で撤去したアーケードに代わる小型屋根が姿を現している。組み立てが進んでいるのは、北側(駅に向かって左側)の通り。今後、塗装したり、無電柱化したりするため、景観はさらに変化するという。

 駅前商店街は道路を挟んで両側に約150メートル、計61店が並ぶ。アーケードは近隣の商店街にない特徴だったが、1971年の設置で、99年に一部改修したものの、老朽化していた。市は国のモデル事業を活用して、商店街の外観修景に取り組んでいる。総事業費は5億6984万円。

 北側の小型屋根は今年1月に着工。13日で大枠の工事はほぼ完了した。今後は軒裏に木目調のシートを貼ったり、骨組みに塗装したりする。7月末には完成予定。

 商店主の一人は「アーケード撤去後は日差しを遮るものがなく、ロールカーテンなどで対処していたが、ようやく心配がなくなる」と話した。

 南側も7月には着工する。無電柱化、歩道の舗装整備も含めた全体工事は、来年3月末までの完成を目指している。

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