重慶両江新区が経済後進地域から開放拠点へと浮上

重慶両江新区が経済後進地域から開放拠点へと浮上

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【重慶(中国)2019年6月25日新華社=共同通信JBN】スマート物流ジョイントベンチャー(合弁事業)の建設が6月18日、開始された。総面積326ムー(約21.7ヘクタール)、総投資額2億5000万米ドルのこのプロジェクトは、シンガポールのFreight Links Group、Figtree GroupおよびChongqing Pucheng Logistics Co., Ltd.により共同開発された。

このプロジェクトは、戦略的接続性(コネクティビティー)に関する中国シンガポール(重慶)デモンストレーション・イニシアチブの下での最初のプロジェクトの1つで、1つのスマート物流パークと3つの事業セグメントを含んでいる。スマート物流パークは、インテリジェントな駐車、登録、位置決め(ポジショニング)、交通状況のリアルタイム伝送や、パーク内のエネルギー、交通、環境条件のリアルタイムモニタリングを可能にする。3つの事業セグメントは、国際的なマルチモデル輸送、国内輸送、および市内サプライチェーンを含み、グローバル市場における中核事業をカバーする。

中央政府の直轄による中国の最新の地方自治体である重慶は、1997年6月18日に正式に設立された。中国の内陸部で初の国家レベルの新区である重慶両江新区(Chongqing Liangjiang New Area)はその13年後の同じ日に設立された。

両江新区の管理運営を監督する重慶の高官、ドゥアン・チェンガン氏によると、スマート物流プロジェクトの建設は、重慶が22周年を迎え、新区が9周年を祝う中で、重慶とシンガポール間の経済および貿易の交流が増大したことを反映している。

このプロジェクトは、重慶と両江新区における開放資源の統合を積極的に促進し、New International Land-Sea Trade Corridor(新国際陸海貿易回廊)の重要性を高め、「一帯一路」構想の共同開発と揚子江経済ベルトの開発を完全に統合することになる、とドゥアン氏は付け加えた。

内陸部地域として9年間にわたる開拓と開放の実践を経て、重慶両江新区は内陸部の経済後進地域から開放の拠点への転換を完結し、世界における投資、観光、人材の流入の重要な目的地になった。150社を超えるFortune 500企業がこの新区にプレゼンスを確立し、これまでに1兆4000億元を超える3000件以上の投資プロジェクトが契約された。新区における戦略的新興産業は20%以上、デジタルエコノミーは30%以上、外国貿易は15%以上それぞれ成長した。金融業界の付加価値は現在、GDPの18%以上を占め、研究開発(R&D)費は同GDPの3.6%に達し、強力かつ質の高い開発モメンタムを示している。

重慶両江新区は、果園港、保税港区域、江北嘴国際金融センター、悦来コンベンション・エキシビションシティーなどの中核的なプラットフォームを備えた内陸部開放、港湾、国際的物流拠点を構築中である。Liangjiang Digital Economy Industrial Park、Lijia Smart Eco-City、Liangjiang Collaborative Innovation Zoneを中心に、新区はイノベーション、インテリジェンスおよび未来の都市に向け発展を続けている。

詳細は以下の公式ウェブサイトを参照。
http://www.liangjiang.gov.cn

ソース:Chongqing Liangjiang New Area Administrative Committee