東洋大卒有名人らも活躍 突撃!オトナのタイムトライアル

By 森尾 伊久美

 6月9日、陸上競技のイベント「2019 オトナのタイムトライアル in 代々木公園(通称・第9回OTT)」が、東京都渋谷区神宮の代々木公園陸上競技場(愛称・織田フィールド)で行われました。気温が上がりきらず、雨が降ったり止んだりとあいにくの天候の中、東洋大卒業生らを含む延べおよそ1,200人が参加、出走しました。

OTTとは?

6月9日、東京都渋谷区神宮の代々木公園陸上競技場で(主催者提供)

 陸上競技や箱根駅伝が好きな市民ランナーによって作られたトラックレース。2013年7月に初めて開催され、9回目の今回は5000m・1500m・キッズ1000mの三種目が行われました。大学や実業団で活躍している有名選手がペースメーカーとして走りを牽引。運営や観客、ボランティアの熱い声援が飛び交う会場には、一人ひとりが黙々と走るマラソン大会とは違う、体育祭のような懐かしい一体感という雰囲気を感じることもできます。本格的なマッサージやテーピングが受けられる救護や、NewBalanceの最新シューズが試せるコーナーなど、サポート体制も充実。私は、幅広い年代の陸上ファンと語り合い、人脈を広げたいという思いで、OTTに遊びに行ってきました。そこで、今回のOTTに参加していた東洋大卒業生3名にインタビューをしました。

がんばれゆうすけさん(経済学部・2007卒)

がんばれゆうすけさん(本人提供)

 5000mに出走しました。毎回、有名選手たちがペースメーカーを務めてくれる豪華な大会です。有名選手と楽しく走る人から、引っ張ってもらい記録に挑戦する人まで、幅広い方々が参加しています。MCがいて、ペースメーカーにマイクを向けたり、ハイタッチするのも特徴。応援に来ている方もトラックの3レーンくらいまで入れるので、走っている側としても近くで応援してもらえて、より力をもらって走れます。

 記録を狙う真面目な雰囲気も漂う中で、エンターテインメントの要素も入っています。私もNHK大河ドラマ『いだてん』金栗四三選手のものまねをしながら走りました。応援の方からも、「あれ?金栗さんが走っている?」と楽しんでもらえたので、芸人として嬉しかったです。これからも大好きな走ることでがんばります!東洋大学にも貢献できるようにがんばります(笑)

がんばれゆうすけ(本名・猪瀬祐輔さん)。東洋大学陸上競技部出身で、第81回・第83回箱根駅伝にエントリーされた経歴を持つ。現在はお笑いコンビ・ランナーズとして活動中。日本初のオリンピアンで箱根駅伝の開催にも携わった金栗四三選手のものまねが鉄板で、東洋大学の鉄紺ユニフォームを使ったネタもあるという。

Twitter ▷ @runtoyo

丸山果恋さん(文学部・2017卒)

丸山果恋さん(本人提供)

 「on your mark」の直後、スタートしたことに楽しくなり、申請タイムより速いペースで着きました。苦しくなった時、「我慢!我慢!」とペーサーにお声掛け頂き、なんとか踏ん張れました。ラスト一周は、急に中学時代のトラックレースを思い出して微力ながらペースアップ。そしてラスト200m、「まだいける、KARENさん!」とMCからの一声で、自分なりにギアを切り替えることができ、楽しくゴールできました。

 ボランティアとしても第2回から参加している大会。絶えない応援と豪華なペーサー、場内の雰囲気、楽しくないわけがない!最高の大会だと感じます。そして、全ての陸上好きと共感し、盛り上がることができるこの大会が大好きです!

まるやまかれん。東洋大学ミスコン2016準グランプリ。中高時代は陸上部で中距離を専門に走り、現在はランニング共有サービス・LiveRunのトレーナー「Karen」として活動中。リアルタイムで話や実況を聞きながら、ランニングを楽しむことができる。

LiveRun ▷ http://www.liverunapp.com/

神永よしきさん(経済学部・2014卒)

神永よしきさん(左・本人提供)

 流石に練習不足でした。ジョギングとポイント練習3回ではどうにもなりませんでしたが、逆にあそこまでタレて(1500m)4分33秒ということは、4分20秒切りは練習次第ではしっかり狙えそうです!気を引き締めて今後の練習に取り組みたいです。

 OTTは毎回良い経験をさせてもらっている大会です。現地に行った人しか分からない良さがたくさん詰まっています。今後も積極的に参加して陸上を盛り上げていきたいです。

かみながよしき。第91回箱根駅伝で駅伝主務としてチームを支えた。現在、登録者4万人を超える陸上系YouTuber「TKD PROJECT」のひとりとして活動中。走りのテクニックや、大学時代の裏話、ネタ系まで様々な動画をアップしている。

YouTube ▷ TKD PROJECT

Instagram ▷ yoshiki_6236

 なおこの3人のほかにも、2019年の箱根駅伝で華の2区を区間4位で好走した山本修二さん(経済学部・2019卒=旭化成)がペースメーカーとして参加予定でしたが、合宿参加のため不出場となりました。

最後に・・・

 インタビューをした卒業生の皆さんは、楽しむ、楽しませる、本気でタイムを狙う…と、走る目的もそれぞれでした。出走しなくてもたくさんの方に声をかけてもらって、一緒に写真を撮ったり応援したりと楽しめます。大学の応援グッズを身に付けていると話題に困ることもなく、友達を増やすこともできました。また、選手権とは違い和やかな雰囲気なので、有名選手にも気軽に話しかけることができたのが嬉しかったです。

 次回は、夏頃に、クロスカントリーラン in 砧公園(通称・キヌクロ)が開催予定です。

© TOYO Press