直島の日常 音楽動画に 移住のCMディレクターら投稿

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直島の魅力を伝える音楽動画を制作した福島さん(右)とまつざきさん。手にした絵は動画の一場面

 「♪東京とは全く違う生活がありました」。都会から香川県・直島に移住したテレビCMのディレクターや音楽プロデューサー、漫画家たちが島暮らしをPRする音楽動画「あるある直島」を作り、動画投稿サイト・ユーチューブにアップしている。都会では失われつつあるほっこりとした近所付き合いがあり、波穏やかな瀬戸内海に囲まれた日常の魅力を発信している。

 約5分の動画では、軽快なメロディーと伸びやかな歌声に合わせ、島の人との触れ合いから生まれた心和むエピソードがアニメーションで次々と登場。「道、歩いてたら、カニくれた。しかも生きてるー!!」「大根、(自宅の)ポストに刺さっとる。これ誰から?」…。夕日を見ながらの「浜辺のビアガーデン」など何げない日常の場面も描かれている。

 作詞は昨年春に直島へ生活拠点を移した元CMディレクター福島真希さん(34)。音楽プロデューサーの夫・節さん(41)、長女(5)と東京で暮らしていたが「人のつながりが希薄な都会で子どもを育てることに疑問を感じた」という。

 住み始めてしばらくは驚きの連続。突然、玄関のドアが開いて「おるかー?」と隣人が訪ねてきたり、運動会では子どもから大人まで玉入れやリレーを楽しんだり。「東京では人見知りしていた長女も活発になった。温かい人情で包み込んでくれる島の人に作品で感謝を示したかった」

 歌と楽曲は節さんが手掛け、アニメ画は大阪から移住した漫画家まつざきしおりさん(32)が真希さんの絵コンテを基に、ほのぼのとしたタッチで仕上げた。

 まつざきさんは「島暮らしの楽しさを知って、移住してくれる人が増えたらうれしい」と期待を込める。