長崎県諫早市貝津町の創成館高デザイン科3年の大楽真波さん(17)が制作したパネルが25日、長崎市多以良町の多目的人工芝スポーツ施設「アローズフィールド」のクラブハウスに設置された。
昨年末、施設を運営するアローズナガサキの大町謙悟社長が同校の奥田修史校長に「教育や芸術、文化とスポーツをコラボレーションさせた取り組みができないか」と相談する中で、パネルの設置が決まった。
パネルは縦95センチ、横1.9メートル。鮮やかな色使いで描かれており、中央で翼の生えた女子学生が走りだしている。制作期間は約2カ月。大楽さんは「夢に向かって羽ばたく姿を表現した。見る人に何か動きだすきっかけを与えられたら」と話した。パネルは1年間展示し、次の作品は同校デザイン科内から選出する予定。
奥田校長は「生徒の作品が掲出されることはうれしい。子どもの限りない挑戦を表すシンボルになってほしい」と期待を込めた。大町社長は「長崎の子どもたちのためにという考えに共鳴して形になった事例。今後より広げていければ」と話した。