メッツ・セスペデスの弟がキューバ代表チームを離脱 MLB移籍か

複数の関係者が報じたところによると、ヨエニス・セスペデス(メッツ)の弟であり、現在カナディアン・アメリカン・リーグ(北米の独立リーグ)に参戦中のキューバ代表チームの一員としてプレイしているヨエルキス・セスペデスがチームを離脱したようだ。キューバ代表チームはセスペデスに代わってアクティブ・ロースターにアレクサンダー・アヤラを登録しており、セスペデスがチームを離脱していることは間違いない。今後、メジャーリーグに挑戦するであろうセスペデスの動向に注目が集まりそうだ。

現在21歳のセスペデスは走攻守すべてを兼ね備えた「5ツール・プレイヤー」として評価されている外野手で、キューバ代表チームを離脱後、メジャーリーグ機構からフリーエージェント選手として認定されたうえでのメジャーリーグ球団との契約を目指すと見られている。25歳未満で、キューバ国内リーグでのプレイ経験も6年に満たないため、セスペデスはメジャーリーグ挑戦の際に、国際フリーエージェント選手との契約に関するルールに従うことになる(エンゼルスと契約した大谷翔平と同じ状況)。

メジャーリーグの国際フリーエージェント選手との契約可能期間は、毎年7月2日(現地時間)にスタートして翌年の6月15日(現地時間)に終了する。よって、セスペデスはスムーズにフリーエージェント選手と認定された場合、2019年7月2日~2020年6月15日(いずれも現地時間)の間にメジャーリーグ球団とマイナー契約を結ぶことになるだろう。フリーエージェント選手としての認定が遅れれば、セスペデスの契約は次のピリオド(2020年7月2日~2021年6月15日)にずれ込む可能性もある。

セスペデスは2017年のワールド・ベースボール・クラシックでキューバ代表の一員としてプレイし、二塁打1本を放って打率.250をマーク。現在参戦中のカナディアン・アメリカン・リーグでは18打数3安打(打率.167)にとどまっている。キューバ代表チームからは複数の選手のメジャーリーグ挑戦が噂されており、セスペデスはそのなかの有力選手の1人だった。兄ヨエニスは昨年7月から欠場が続いているが、その間に弟ヨエルキスが注目を集めることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.