相次ぐ災害・・・増える「防災士」 “地域のリーダー”期待 長野・下諏訪町

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先日、新潟県で最大震度6強の地震が起きるなど、相次ぐ災害に防災への関心が高まっている。そんな中、注目されているのが「防災士」。
「防災士」は民間資格で、阪神・淡路大震災をきっかけに、2003年から始まった。避難所の開設や防災計画作りなど、地域のリーダーとしての役割が期待されている。

その防災士に期待する自治体も多く、長野県下諏訪町では「防災意識日本一の町」をスローガンに掲げ、資格の取得を後押ししています。町の防災士の取り組みを取材した。

(防災漫才)「雨降ってきたもんで、田んぼの水、見に行ってくる」「ダメダメダメダメ。こういうときはラジオ・テレビ・インターネットで情報を見る。水害の備えはね、下っ腹でも、浮き輪でもないの」
災害時に身を守るポイントを漫才で!!。去年、発足した下諏訪町の防災士で作る団体、「防災ネットワークしもすわ」が、先日行った「防災漫才」。 

(防災ネットワークしもすわ・小松直人事務局長)「いつ起こるかわからない災害に対して、知識を持っていれば、行動を早く起こせる、リーダーシップが取れる」

全国的に地震や水害など災害が相次ぐ中、注目を集める「防災士」。日本防災士機構によりますと、先月末時点で全国では17万人余り。県内でも2279人が資格を取得し、増加傾向だという。小松さんも、消防団に入っていたのがきっかけで、4年前に資格を取り、仲間とともに「防災ネットワークしもすわ」を立ち上げた。「防災士」は民間資格で、避難所の開設作業や・防災計画作りなど、「地域防災のリーダー」としての役割が期待されている。
(小松事務局長)「各地域で自主防災会の組織の中に入って、その中の運営に協力する。地域の皆さんが興味を持ってくれるための動きをしないといけない」
ネットワークでは、「地域の防災力」を高めようと、町内各地で訓練や講演会などを行っている。
先ほどの防災漫才の後には。
(防災ネットワークしもすわ・高橋敦子会長)「避難所では洗濯をする水も提供できない、靴下が真っ黒になっても洗えないからこの新聞紙で作ったスリッパを履いてもらおうと思う」

避難生活で役立つ「新聞紙スリッパ」作りに、簡単にできる防災グッズ作りのアドバイスも・・・。
(参加者)「大変ためになりました。普段から心がけてやっていかないと思っている」
(参加者)「こういった話を家庭に戻っても、日ごろ気をつけないといけないことが広まっていくのでは」
ネットワークが活動する下諏訪町は、南海トラフ地震の「防災対策推進地域」に指定されているほか、諏訪湖があり、地震と水害への対策が求められている。そこで町は「防災士」に着目した。

(下諏訪町危機管理室・今井慎二室長「防災士の資格を取ってもらい、地域の防災リーダーとして、各地域で防災意識の高揚を図る目的」
町は「防災意識日本一の町」をスローガンに掲げ、全100町会に「最低でも1人の防災士」を目標とし、現在は62町会に配置。資格取得のための助成を4年前から行っている。
(今井室長)「自分の身を守る、地域同士で助け合うということで、地域のコミュニティが大切になってくると思う。そういった指導や助言も防災士の方に担ってもらえれば災害に強い町づくりにつながっていく」
いざという時に備え用意しておきたい「災害備蓄品」を小松さんに聞いた。
(小松事務局長)「すぐ食べられるカレーとか、アメ、せんべい・・・」
水や食料を中心に持ち運べる大きさで玄関などいつも目に付く場所に置いておくことが大切だという。

(小松事務局長)「最低でも水、食べ物、それからトイレそれが一番大事。最低限必要なものを用意しておくのがいい。誰もが持ち運べるそういう場所がいい」
災害に強い街づくりは多くの自治体の課題。そのリーダー役として、「防災士」の活動や資格取得者の広がりが今後も期待されている。

(小松事務局長)「事があったときに自分が何をしなきゃいけないか、すぐ行動に起こせる、そういう知識を身に付けてほしい。身体で動く、言葉で指示する。そういう事のできる防災士になってほしい。地域ではリーダーシップが取れるような行動が取れるようにしないといけない。これからもどんどん増えていってもらいたいと願っている」