長崎選挙区は現新3人 事実上の一騎打ちか

 参院選長崎選挙区(改選数1)は、再選を目指す自民現職の古賀友一郎氏(51)と、国民民主新人で野党共同候補の白川鮎美氏(39)が立候補を予定している。
 古賀氏は総務兼内閣府政務官の公務の合間を縫って、県内自民支部の大会や支持組織の会合を回るなどし、1期目の実績や政権継続の必要性を強調。選挙協力態勢を敷く公明の支援も受け、決戦に臨む。初陣の前回、集票活動の原動力の一つだった自民県議団は分裂状態にあり、どこまで挙党態勢を取ることができるかが鍵となりそうだ。
 政治経験がない白川氏は党所属の県議、市議らと連日、各地の街頭に立ち、知名度向上を急ぐ。今春に統一地方選があった影響で、国民、立憲民主、共産、社民の県内4野党が白川氏の候補者一本化で正式合意したのは今月9日。共闘態勢構築の遅れや政策を巡る温度差など不安要素をはらむ中、野党側は“1強多弱”の打破へ総力を挙げる構えだ。
 同選挙区ではこのほか、政治団体「NHKから国民を守る党」の新人、神谷幸太郎氏(43)も出馬の準備を進めている。

古賀友一郎51 政務官  自民現
         =公明推薦=
白川 鮎美39 会社役員 国民新
神谷幸太郎43 元会社員 N国新
※敬称略。年齢は投票日の7月21日現在。並びは参院勢力順。

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