InovioがHPV関連子宮頸部前がん治療用のVGX-3100の第3相試験(REVEAL 1)の登録を完了

InovioがHPV関連子宮頸部前がん治療用のVGX-3100の第3相試験(REVEAL 1)の登録を完了

AsiaNet 79409 (1174)

【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2019年6月26日PR Newswire=共同通信JBN】Inovio Pharmaceuticals, Inc.(NASDAQ: INO)は26日、ヒトパピローマウイルス(HPV)が引き起こす子宮頸部異形成治療用のDNAベースの新規免疫療法であるVGX-3100の、極めて重要な第3相登録試験(「REVEAL 1」)の参加者198人の登録完了を発表した。子宮頸部異形成は、治療せず放置すれば子宮頸がんに進行する可能性がある。承認されれば、VGX-3100は後期子宮頸部異形成を患う女性のための初の免疫療法そして非外科的代替療法になる。

Inovioの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJ・ジョセフ・キム博士は「これは当社にとって重要な節目だ。現在は手術が唯一の選択肢である子宮頸部異形成を患う女性に、Inovioが革新的な代替療法を提供することにさらに一歩近づいたからだ。米国と欧州は共に、女性のための非侵襲的治療法の選択肢を必要としている大きな市場であり、当社は現在、2021年に米食品医薬品局(FDA)に提出する申請書作成のため、確認試験(REVEAL 2)の登録に集中している。

Inovioの第3相プログラムは、子宮頸がんの直接の前駆体である子宮頸部HSIL(高悪性度扁平上皮内病変)を退縮させ、これらの病変を引き起こすHPV感染を除去するVGX-3100の有効性を評価している。REVEAL試験は、生検でHPV 16/18陽性と確定診断された子宮頸部HSIL(子宮頸部上皮内腫瘍形成(CIN)2または3としても知られる)の成人女性を対象とした、協力ベースの無作為化(2:1)二重盲検プラセボ対照試験である。EVEAL 1は、VGX-3100について最低198人の患者の1年間の安全性データが得られるよう設計されている。現在、第3相確認試験(REVEAL 2)の登録が行われているが、最低198人の患者の1カ月間の安全性データが得られるよう設計されている。

第3相試験の主要評価項目は、子宮頸部HSILの退縮ならびに子宮頸部のHPV 16および/またはHPV 18のウイルス学的除去である。試験は、0、1、3カ月目に投与するVGX-3100の3回投与計画を開始してから約9カ月後の子宮頸部の組織変化を評価する。副次的評価項目には、安全性、耐容性、CIN 2/3からCIN 1または正常への退縮、HPVのウイルス学的除去、がんへの非進行により測定される有効性、および子宮頸部以外の解剖学的部位からのHPVの除去が含まれる。

VGX-3100の臨床開発リーダーであるプラカシュ・ブーヤン博士は「REVEAL 1の登録完了は、19カ国-まさにグローバルな取り組みである-にまたがる優れた研究者とそのチームの、子宮頸部高度異形成に対する非外科的治療法の開発に向けた献身の証だ」と述べた。

2019年3月に既に発表されている通り、Inovioは2019年3月に第3相確認試験、REVEAL 2の募集も開始している。REVEAL 1の登録完了発表後、REVEAL 2は、REVEAL 1で使われた施設を含む、米国内および世界中の全施設から登録を行っている。

Inovioはかねて、VGX-3100が第2b相無作為化プラセボ対照試験で、ほぼ50%の女性の高度異形成を除去したと報告している。高度異形成が除去された女性の80%は、VGX-3100によってHPV感染も除去されていた。さらにデータ分析を進めたところ、投与後のHPV検出と子宮頸部細胞診(パップスメア)を組み合わせることで、高度異形成の除去とHPVの除去の両方が治療期間の早期に予測できることが分かった。

さらに、InovioはQIAGENと共同で治療前バイオマーカー試験の開発を続けており、これはVGX-3100に対する臨床反応を予測する能力を提供できる可能性があり、最終的には患者の選択と医師の患者ケアの指針に役立つ。これらの治療前バイオマーカーは、VGX-3100による治療に最も反応しそうな患者を識別でき、製品の絶対的有効性を向上させられる。

▽VGX-3100について
VGX-3100は、現在研究が進められているHPV-16とHPV-18感染症と子宮頸部(第3相)、外陰部、肛門(第2相)の前がん病変の治療用のDNAベースの免疫療法である。VGX-3100は、子宮頸部へのHPV感染に対する初の承認済み治療法と、前がん性子宮頸部病変に対する初の非外科的治療法となる可能性がある。VGX-3100は、感染を標的とし、前がん細胞の破壊を引き起こすHPV-16とHPV-18に対する特異的免疫反応を刺激することで機能する。組織学的に記録されたHPV-16/18子宮頸部HSIL(CIN2/3)を患う167人の成人女性を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照第2b相試験で、VGX-3100による治療は、統計的に有意に大きな子宮頸部HSILの減少と、対プラセボでHPV感染の除去をもたらした。最も一般的な副作用は注射部位の痛みで、重大な有害事象は報告されていない。VGX-3100は患者自身の免疫系を利用し、リプロダクティブヘルスの喪失や心理社会的悪影響といった手術に伴うリスクの増加なしに、HPV-16とHPV-18の感染と前がん病変を除去する。

▽Inovio Pharmaceuticals, Inc.について
Inovioは、がんと感染症を標的とする合成核酸技術の発見、開発、商品化に重点的に取り組む、革新的バイオテクノロジー企業である。Inovioは独自の技術プラットフォームを抗原シークエンシングとDNA送達に応用し、標的疾患に対する強力な免疫反応を活性化させている。この技術は生体内でのみ機能し、標的のがんや病原体に対する強力で完全に機能するT細胞と抗体反応を、絶え間なく活性化することが実証されている。Inovioの最先端臨床プログラムであるVGX-3100は、HPV関連子宮頸部前がんの治療薬として第3相試験に入っている。また、HPV関連がん、膀胱がん、膠芽細胞腫を標的とした免疫腫瘍プログラム開発が第2相試験中で、B型肝炎、ジカ、エボラ、MERS(中東呼吸器症候群)、HIV用のプラットフォーム開発プログラムもある。パートナーおよび共同研究者には、アストラゼネカ、Regeneron(リジェネロン)、Roche/Genentech(ロシュ/ジェネンテック)、ApolloBio Corporation、GeneOne Life Science、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、Coalition for Epidemic Preparedness Innovations、米国防高等研究計画局(DARPA)、国立衛生研究所(NIH)、国立アレルギー・感染症研究所、国立がん研究所、HIV Vaccines Trial Network、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所、ペンシルバニア大学が含まれている。詳細については、www.inovio.com を参照。

▽問い合わせ先
投資家向け
Ben Matone
1-484-362-0076
ben.matone@inovio.com

メディア向け
Jeffrey C. Richardson
1-267-440-4211
jrichardson@inovio.com

ソース:Inovio Pharmaceuticals, Inc.