熱帯低気圧の通過後も続く雨に警戒

熱帯低気圧が西日本の南海上を東進し、四国を中心に西日本各地で24時間に約200mmの雨が降りました。
当初、この熱帯低気圧は、すぐに台風3号に変わる可能性も考えられていましたが、沖縄近海の海面水温が高い海域ではそれほど発達せず、西日本の南海上の海面水温が低い海域に入ってきました。令和初のまとまった雨が降ったものの、記録的な雨まではゆきませんでした。
しかし、熱帯低気圧が日本の東海上に去っても、梅雨のない北海道と、まもなく梅雨が明ける沖縄以外は、少なくとも10日間は梅雨前線による雨の日が続き、土中の水分が増え続けます。がけ崩れなどの土砂災害には警戒が必要です。

気象予報士・饒村 曜

画像について:図 各地の10日間予報

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