巨人岡本、阪神近本、ロッテレアード、鷹柳田ら…ファン投票選出も選手間で選ばれず

ソフトバンク・柳田悠岐(左)と阪神・近本光司【写真:藤浦一都、荒川祐史】

巨人岡本は一塁手で、ヤクルト村上は三塁手で2位

 日本野球機構(NPB)は27日、「マイナビオールスターゲーム2019」の選手間投票の投票結果を発表した。24日にファン投票結果が発表となっており、この選手間投票で新たに選出されたのは、セ・リーグ3選手、パ・リーグ3選手の合わせて6選手となった。

 その道を究めた選手たちが各ポジション1人ずつを選ぶだけに“栄誉ある”選出と言える選手間投票。今回、選手間投票で新たに選出されたのは、セ・リーグではDeNAのホセ・ロペス内野手、中日の高橋周平内野手、そして、巨人の丸佳浩外野手。パ・リーグはソフトバンクの松田宣浩内野手とアルフレド・デスパイネ外野手、そして日本ハムの西川遥輝外野手となった。

 ファン投票で選出されずに選手間投票で新たに選ばれた選手がいれば、その逆もいる。同様にファン投票では選出された6選手が、選手間投票では選ばれなかった。

 ロペスが選ばれたセ・リーグ一塁手部門で、ファン投票で選ばれていたのは巨人の岡本和真内野手。昨季、最年少で3割30本100打点をマークした大砲だが、長く第一線で活躍し、連続守備機会無失策の記録も樹立したロペスの方が選手間では多く票を集めた。岡本は2位の141票だった。

 同じく高橋が選ばれたセ三塁手部門。ファン投票で選ばれたヤクルトの村上宗隆内野手は158票の2位。高橋は183票とその差は僅かだったが、5回に月間最多猛打賞を記録しセ・リーグ首位打者に立つ高橋が選ばれた。村上とファン投票1位を最後まで競っていた阪神の大山悠輔内野手は選手間投票では3位以内には入らなかった。

阪神近本は5位、日本ハム近藤は外野手とDHで票が割れる

 セ・リーグ外野手部門では、ファン投票で4位だった巨人の丸佳浩外野手が選手間投票では374票を集めて2位に入った。広島の鈴木誠也、DeNAの筒香嘉智外野手とともに上位3人を固めた。ファン投票2位だった阪神・近本光司外野手は135票で5位だった。

 パ・リーグでは、松田宣が選ばれた三塁手でファン投票1位だったのは、ロッテのブランドン・レアード内野手。選手間投票でもレアードは250票を集めており、僅差の争いだった。松田宣はチームを牽引し盛り上げる姿勢なども選手たちから高く評価されており、そういった点も票に繋がったのだろう。

 DH部門ではデスパイネが選手間投票で212票を集めて1位に。2位には楽天のジャバリ・ブラッシュ外野手が130票で入り、日本ハムの近藤健介外野手は60票の3位だった。ただ、近藤は外野手部門でも130票を獲得しており、守備位置で票が割れた部分もある。

 外野手部門は日本ハムの西川遥輝外野手が3位で選出。ファン投票3位だったソフトバンクの柳田悠岐外野手は今季わずか9試合しか出ておらず、選手たちもその点を考慮したのだろう。それでも、4位の184票を集めたのだから、評価の高さを伺い知ることができる。(Full-Count編集部)

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