「資金繰りで借金があった」女子高生連れ去りで、逮捕の男

神奈川県警

 藤沢市内の路上で24日、高校2年の女子生徒(16)が連れ去られ、一時行方不明になった事件で、未成年者略取の疑いで逮捕された綾瀬市綾西3丁目、会社社長の男(64)が「経営の資金繰りで借金があった」と供述していることが27日、県警への取材で分かった。女子生徒の自宅には24日に現金2千万円を要求する電話があり、県警は借金返済が目的だった可能性があるとみて調べている。

 女子生徒が保護された厚木市内の宿泊施設から、現金の受け渡し場所を記したとみられるメモが見つかったことも判明した。

 捜査1課によると、同容疑者の乗用車内からは女子生徒の靴や女子生徒のものとみられる眼鏡が見つかった。同容疑者は「顔を見られないように目と口に粘着テープを張った。逃げられないように体を拘束して靴を脱がした」と供述。「一人でやった」とも話しているという。

 事件は24日夕に発生。県警は防犯カメラ画像の解析などを基に厚木市内の宿泊施設を割り出し、監禁されていた女子生徒を25日午前に保護した。一緒にいた同容疑者が車に押し込んで連れ去った疑いが強まったとして、同日夜に逮捕した。

© 株式会社神奈川新聞社