古川八百屋市、57年ぶり会場移転 来年から道の駅で

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神社境内で最後の営業日を迎えた古川八百屋市

 江戸時代初期に始まり、大崎市古川前田町の烏(からす)堂熊野神社で開かれてきた「古川八百屋市(まち)」の会場が、57年ぶりに変更される。昭和の面影を残す境内での営業が27日、最終日を迎え、常連客が名残を惜しんだ。

 八百屋市は毎年4~6月、3と7の付く日に開催。運営する古川八百屋市組合の石ケ森信夫組合長(62)は「駐車場が足りず、混雑すると付近から苦情が出ていた」と移転理由を説明する。

 7月5日、神社から約400メートル北西側に「道の駅おおさき」がオープンするのに伴い、来年の八百屋市は道の駅の屋外広場で営業する見込みだという。

 神社境内での最終日は野菜、漬物を販売する農家、植木屋、靴屋など18店が並んだ。近所の主婦(73)は「昔はもっとたくさん店があり、にぎわっていた。移転は寂しい」と話した。

 八百屋市は1604年、仙台藩祖伊達政宗の家臣で古川の領主だった鈴木元信が市の開催を許したのが始まり。明治時代以降、路上販売が行われ、1963年に神社境内に移った。野菜のみそ漬けや苗木が人気商品となっている。

 毎年7~11月の日曜、神社境内で開いてきた古川日曜朝市も同様に屋外広場に移り、7月7日から営業する。