「本当に必死だったが、冷静に対応できた」海で人命救助 3人に感謝状 稲佐署

人命救助で感謝状を受けた(前列右から)松尾さん、福間洋一さん、福間圭太さん=稲佐署  

 長崎市小瀬戸町の岸壁近くの海に浮いていた90代男性を救助したとして、稲佐署は26日、市内の男性3人に署長感謝状を贈った。
 3人は、小瀬戸町の無職、松尾桃青さん(75)と、いとこ同士で同じ会社に勤める木鉢町の福間洋一さん(34)と、戸町の福間圭太さん(26)。
 同署によると、5月28日午前11時35分ごろ、小瀬戸町の岸壁近くの海面に市内の90代男性があおむけで浮いているのを通り掛かった松尾さんが見つけ、2人が働く事業所に駆け込んだ。洋一さんが110番通報。圭太さんは海に入り、警察や救助隊が到着するまで男性が溺れないよう抱えていた。男性は意識があり、命に別条はなかった。
 中根純一郎署長から感謝状を受け取った3人は、「本当に必死だったが、冷静に対応できた。男性の命が助かって何よりです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

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