長崎県内手足口病患者 最悪のペースで増加 過去5年間で

 乳幼児を中心に口や手、足に発疹が出る「手足口病」について、県は27日、県内の患者数がこの5年間で最悪のペースで増加していると発表した。県は注意を呼び掛けている。
 県医療政策課によると、県内43カ所の定点医療機関の患者報告数(17~23日)は417人で、1医療機関当たりの患者数は9.70人。この5年間で最も多かった9.09人を上回った。県内では今月上旬に警報発令の基準値を超えている。保健所別では県央(諫早市、大村市、東彼杵郡)が18.4人で最多。県南(島原市、雲仙市、南島原市)16.6人、西彼(西海市、西彼杵郡)10.75人と続いた。
 手足口病は乳幼児に多発するウイルス性感染症。同課はせっけんによる手洗いといった対策の徹底を呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社