急病診療所 検討を継続 市が新機関設置方針 佐世保市議会

 定例佐世保市議会は27日、総務、都市整備、文教厚生、企業経済の各常任委員会を続行。文教厚生委で市は、市立急病診療所(高砂町)の運営について継続的に検討する機関を設ける方針を明らかにした。
 急病診療所は、夜間や休日に軽症の急病患者に対応している。医師や看護師の不足が課題になっていた。このため市は昨年9月、医療機関の代表者らでつくる検討委員会に運営の在り方を諮問。検討委は4回にわたる協議を経て、検討を続ける体制構築を求める答申をしていた。
 新たにつくる検討機関は、医師の休憩時間の確保や子育て中の女性医師の活用など、検討委で出たアイデアの実現や課題の解消に向けた方策を議論する。病院の事務局長や現場の医師もメンバーとして想定。11月に初回の会合を開けるよう準備を進める。
 委員からは、市内の規模の大きな病院に積極的に医師の派遣を要請するよう求める意見も出た。

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