SAMIがリヤドに拠点を置くアドバンスト・エレクトロニクス・カンパニー(AEC)を買収

SAMIがリヤドに拠点を置くアドバンスト・エレクトロニクス・カンパニー(AEC)を買収

サウジ経済オフセットプログラム(Saudi Economic Offset Program)企業の株を100%取得することで、SAMIはOEMにとらわれない防衛電子機器への野望の前倒しが可能に

AsiaNet 79364

ロンドン(英国)、2019年6月27日/PRニュースワイヤー/ --
サウジアラビア軍事産業(SAMI:Saudi Arabian Military Industries)は本日、アドバンスト・エレクトロニクス・カンパニー(AEC:Advanced Electronics Company)の所有権を100%取得する条件規定書に合意したことを発表しました。この合意書の署名はロンドンで開催のサウジアラビアと英国の行事でSAMI会長のアーメド・アル・カティブ閣下やBAEシステムズ(BAE Systems)会長のロジャー・カー卿など、上級株主代表が出席して行われました。

リヤドに拠点を置き、地方、地域、国内外レベルの防衛、情報通信技術(ICT)、エネルギー、サイバーセキュリティー、ハイテク分野に特化してエンジニアリング、開発、製造・修理、技術支援を行う民間企業、AECへのSAMIの投資は、サウジ・ビジョン2030(Saudi Vision 2030)指令に沿って王国内の防衛産業の生産向上を目指す現在のSAMIの取り組みの一環です。

SAMI会長のアーメド・アル・カティブ閣下は、次のように語りました:「この制度とSAMIの成長の基盤は、3年前のサウジ・ビジョン2030発表で築かれました。SAMIの旅路は2017年に始まり、以来わが国の指導陣、我がチームの地道な努力、パートナーの支援に支えられ進み続けてきました。本日の合意は、サウジアラビアに強固でダイナミック、かつ持続可能な軍事産業を築くため尽力する我々にとって重要な節目です」

アル・カティブ閣下は、次のように付け加えました:「防衛電子機器は、防衛セクターの不可欠な要素であり、AECの買収が世界の軍需産業マップにおけるSAMIの確固たる存在感を確立します。同セクターでの我が社の野望をさらに推し進めれば、現地調達率を高め、経済成長を刺激することになるでしょう」

サウジ経済オフセットプログラム(Saudi Economic Offset Program)の下、国際的防衛、航空宇宙、セキュリティー企業のBAEなど、多数の企業の合同所有で1988年に設立されたAECは現代電子工学、製造、システム・インテグレーション、修理・メンテナンスサービスの分野において30年近くパイオニアの役割を果たしており、地域では革新で知られる重要企業となっています。AECはスマート電気と、水道メーターシステム、主要インフラのセキュリティー保護システム、産業用制御システム、航空機タイフーン(Typhoon)の照準システム、F-15戦闘機のジャマー・妨害システム、F-16戦闘機の電子ユニット、ホーク165(Hawk 165)の地上機器と訓練シミュレーター、トーネード(Tornado)攻撃機の照準システムなど先進産業と軍事電子システム、機器、装置の設計、開発、製造、メンテナンス・修理を専門としています。

AECの進化的成長は軍需生産の現地化、スマートテクノロジーの配備、工業・商業的成長の促進とともにサウダイゼーション率(Saudization rate:サウジアラビア国民の雇用率)80%以上と1000以上のプロジェクトで完成率100%を維持する上で重要な役割を果たしました。ガバナンスと納入の標準的アプローチを提供し、ポートフォリオ、プログラム、プロジェクト管理から成る自社のフレームワークである整列統合方法論(AIM:Aligned Integrated Methodology)をAECは開発しました。

過去数年間AECは、2017年の19億2500万サウジリアル、2016年の16億5000サウジリアルに対し2018年には純売上高が20億7000サウジリアルと、前年比の売り上げで着実な成長を見せました。

買収を受け、AECはSAMIのOEMにとらわれない防衛電子機器と地元本来の防衛技術ソリューション事業部門の流れを越えて中核を作り上げます。さらに、SAMIの従業員総数は、買収の結果2200人にまで大きく増加を遂げます。

技術移転(ToT :Transfer of Technology)の促進に加え、現地生産の拡大、エンジニアリング、設計、開発、メンテナンス、修理、総点検(MRO)を深めることで、SAMIはAECを通じて2030年を目指した戦略目標達成のため自社の成熟製品を開発することが可能になります。

2017年中期の設立以来、SAMIは航空、地上システム、武器・ミサイル、防衛電子機器の4部門にわたる軍需製品とサービスのポートフォリオを急速に拡大する中、自給できる防衛力開発に取り組むサウジアラビアを先導してきました。

サウジアラビア軍事産業(SAMI:Saudi Arabian Military Industries)について

2017年5月に創設されたサウジアラビア軍事産業(SAMI)は、サウジ・ビジョン2030で示される指令に基づく国有軍事産業です。2030年までに世界の軍事産業のトップ25に入ることを目指すSAMIは、王国の政府軍事支出の50%を地元で獲得する上で重要な役割を果たすことが期待されています。

SAMIは、航空、地上システム、武器・ミサイル、防衛電子機器という4部門の軍需製品とサービスを国際基準並みに引き上げるため、最新技術と国内の最高の人材を組み合わせています。同社はまた輸出拡大と王国の軍事産業部門への海外投資呼び込みにも重点を置いています。

写真 - https://mma.prnewswire.com/media/927858/SAMI_AEC.jpg

(日本語リリース:クライアント提供)