トロロッソ放出後、引く手あまたのハートレー。フェラーリとアルファロメオのサードドライバーも兼任

 2018年末にトロロッソ・ホンダから放出されたブレンドン・ハートレーが、まさかの大人気だ。つい最近にはWEC世界耐久選手権に参戦しているトヨタで、フェルナンド・アロンソの後任を務めることが発表されたばかり。F1ではフェラーリのシミュレーター担当を務めているが、それ以外にもどんどん依頼が舞い込んでいる。

 上述のWECへの復帰は、リザーブドライバーとしてトヨタと契約を結んでいたのが、正式にレースドライバーへの昇格が決まった。一方でハートレーはポルシェのフォーミュラEテストも担当している。

 そこでの評価も高く、ポルシェは次期シーズン6にはニール・ジャニのチームメイトとしてフル参戦させることも視野に入れているという。ただしこのシートは同じくフェラーリのシミュレーター担当であるパスカル・ウェーレイン、そしてアンドレ・ロッテラーも狙っている。さらにフォーミュラEの日程がWECといくつか重なることも、ハートレーには不利な要因だ。

 とはいえ現在のハートレーはそれだけ引く手あまたなわけだが、F1からのラブコールも新たに出て来た。実はフェラーリでのハートレーは単なるシミュレーター担当に留まらず、第3ドライバーとしての契約を結んでいる。セバスチャン・ベッテルかシャルル・ルクレールが万一レースを欠場した場合、ハートレーがフェラーリのステアリングを握るということだ。

 さらにスイスの日刊紙ブリックが明らかにしたところでは、ハートレーはアルファロメオでも第3ドライバーに任命されたという。実際ハートレーは先週、ヒンウィルにあるザウバーのファクトリーで、シート合わせを行なったと、同紙は報じている。

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