【決定版】絶景と世界遺産を持つ避暑地!『日光』で行くべき観光スポット10選

豊かな自然と世界遺産に登録された歴史的な史跡が数多く残る栃木県の「日光」。今回は、日光でぜひ訪れておきたい定番観光スポットをご紹介!

日光ってこんな場所!

栃木県の北西部に位置し山々に囲まれた町「日光」の年間観光客数は2018年で約1,200万人と、関東エリア屈指の観光地。「世界遺産エリア」は秋の紅葉のイメージが強いですが、「奥日光エリア」は夏は涼しく、避暑地として訪れる人も多い人気スポットです。

奥日光にある、中禅寺湖の南側の半月山展望台からの眺め。

アクセスも良好で、東京都心から電車やバス・車で約2時間で行くことができ日帰り観光旅行にもオススメです。

■東京の主要駅からのアクセス
・JR東京駅、JR上野駅から東北新幹線 ⇒ 宇都宮駅下車(約50分) ⇒ JR日光線でJR日光駅下車(約42分)
・地下鉄浅草駅より東武特急日光線 ⇒ 東武日光駅下車(約2時間)
・JR新宿駅よりJR埼京線 ⇒ 大宮駅下車(約30分) ⇒ JR東北本線(宇都宮線) ⇒ 宇都宮駅下車(約60分) ⇒ JR日光線でJR日光駅下車(約42分)

では、ここからは日光でオススメの観光スポットをご紹介していきます!

1. 日光東照宮

日光の代表的な観光スポットといえば、東照宮。日本史上の有名人物である徳川家康を祀るために1617年に建てられた神社で「日光東照宮」と呼ばれています。

徳川家康は「自分の遺体を久能山(静岡県)に納めたのち日光に小さな堂を建てそこに神として祀ること」という遺言を残しました。家康の死後、跡取りだった2代目将軍の徳川秀忠がこの地にお墓を建てたのですが、当初はとても簡素な造りだったそうです。それを3代目将軍の徳川家光が家康への敬愛の想いを込め、当時の有名な美術工芸家を集めて1年5ヶ月をかけ、1636年に今のような絢爛豪華な社殿に改築しました(これを日本史では「寛永の大造替」といいます)。この改築にはおよそ450万人が動員され、総工費は現在の金額で約400億円に相当するほどの規模だったそう。

当時の日本の最高技術を駆使してできたこの日光東照宮は、繊細で美しい装飾彫刻に色鮮やかな彩色が施され、日光の自然の地形を活かした境内の中で荘厳かつ神聖な雰囲気を醸し出しています。これらの文化的価値が長い間受け継がれてきたことで、1999年には二荒山神社や日光山輪王寺とともに「日光の社寺」のひとつとして世界文化遺産に登録されました。
日光東照宮のシンボルである国宝「陽明門」をはじめ、五重塔、表門、三神庫、神厩舎三猿、唐門など見どころはたっぷり。日光を訪れたら必ず訪れるべきスポットです。現在の陽明門は、2017年に44年ぶりの大改修を終えて公開されました。4年の歳月を経て美しく蘇った装飾の数々は必見!

■拝観時間
8:00 am - 5:00 pm(4月〜10月)
8:00 am - 4:00 pm(11月〜3月)

■拝観料
一般(高校生以上):1,300円
子供(小・中学生):450円

■境内音声ガイド
レンタル料:500円/日
※日本語、英語、中国語対応

期間限定の夜間特別参拝(ライトアップ)の時期に訪れるのもオススメ。普段は味わうことができない幻想的な姿を堪能できますよ。

※実施時期:毎年4月下旬~5月1週目、10月下旬~11月初旬頃

2. 日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)

日光東照宮を訪れたら、西隣にある「日光二荒山神社」に向かいましょう。
日光東照宮と同じく世界文化遺産のひとつで、近年では縁結びや開運のパワースポットが多い場所として女性に人気のある場所です。

日光東照宮よりも歴史は古く、創建は8世紀と言われています。古くから修験道の霊場として人々の崇敬を受けいていましたが、日光東照宮造営後はともに重要視されるようになりました。本殿や社殿は江戸時代に造営されたもので、その壮大な境内は総面積3,400haと広く、三重県にある伊勢神宮に次ぐといわれています。周囲を杉の巨木に囲まれ、華厳ノ滝、いろは坂、神橋、男体山をはじめとした日光連山の山々はこの二荒山神社の境内に含まれています。

本社の奥の「神苑」以外は無料で見学でき、境内の中には夫婦円満、家庭円満、縁結びのご利益がある3つの御神木や「高天原(たかまがはら)」という神様が降りてくるとされる最も神聖な場所があります。パワーが満ち溢れている場所なので、ぜひ訪れて手を合わせてみましょう。

■拝観時間
8:00 am - 5:00 pm(4月〜10月)
8:00 am - 4:00 pm(11月〜3月)

■拝観料(本社神苑入園料)
一般:200円
小・中学生:100円

日光東照宮から日光二荒山神社へと続く参道「上神道(かみしんみち)」も、2社の気が交わる通り道といわれ「パワーストリート」として有名です。両側に高くそびえる杉の並木道を通って澄んだ空気をゆっくりと吸いながら、たくさんパワーをいただきましょう。

3. 日光山輪王寺

「日光山輪王寺」はお寺の名称ではなく、日光山中にある寺院群の総称とされていて、日光東照宮・日光二荒山神社とともに世界文化遺産に登録されている場所のひとつです。今から1200年以上前に勝道上人という僧によって開山された霊場(日本でも由緒ある神社や仏閣)で、古くから関東の一大霊場として栄えてきた場所です。

日光山の建築物の中で最大規模といわれる木造建築物の本堂「三仏堂」には3体の黄金の仏像(高さ7.5m)が祀られていて、一見の価値あり。
約50年ぶりの改修工事も現在は終了し、きれいになった外観を見ることができますよ。

日光東照宮とゆかりの深い大猷院(たいゆういん)もオススメ。
日光東照宮には徳川家康が祀られていますが、この大猷院には徳川家光が祀られています。家康への敬愛を込めて日光東照宮の方角を向いて建てられているこの大猷院は、日光東照宮の荘厳さを超えてはならないという家光の遺言を受け、華美な装飾ではなく控えめな造りになっていますが、黒を基調とした落ち着いた造りの中で技巧を凝らした装飾が見事です。家光を偲ぶたくさんの人々の思いが感じられる魅力あるスポットなので、ぜひ訪れてみてください。

■拝観時間
8:00 am - 5:00 pm(4月〜10月)
8:00 am - 4:00 pm(11月〜3月)

■拝観料
・輪王寺券(三仏堂・大猷院)
一般(高校生以上):900円
子供(小・中学生):400円

・単独拝観券(三仏堂)
一般(高校生以上):400円
子供(小・中学生):200円

・単独拝観券(大猷院券)
一般(高校生以上):550円
子供(小・中学生):250円

4. いろは坂

くねくねした道が続く「いろは坂」は日光市街と華厳ノ滝や中禅寺湖などのある奥日光エリアを結ぶ観光道路。下り専用と上り専用の道路で構成されていて、合計で48ヶ所の急カーブがあることから「いろは48文字(日本語のかな文字の並べ方のひとつ)」に喩えた名前がつけられたそうです。

絶景ドライブコースとして人気で、毎年紅葉シーズンは渋滞必至!余裕を持って出掛けましょう。夏の新緑の季節のドライブもオススメですよ。

5. 明智平ロープウェイ

奥日光エリアに向かう上り専用の「第二いろは坂」の終点付近にある「明智平ロープウェイ」に乗って、「明智平展望台」にも行ってみましょう。約3分ほどで展望台に到着、そこには圧巻の絶景スポットがあります。

展望台からの大パノラマは圧巻の一言。中禅寺湖や華厳ノ滝、男体山の姿をセットで見られるのはココだけ!ベストショットを狙ってみましょう!

■運行時間
8:40 am - 3:30 pm(4月〜11月)
9:00 am - 3:30 pm(12月〜3月)

■運賃
一般(12歳以上):往復730円、片道400円
子供(6~11歳):往復370円、片道200円

6. 華厳ノ滝

奥日光エリア「日光国立公園」内の男体山の麓にある「華厳ノ滝」は日本三大瀑布として有名な滝です。男体山の噴火で溶岩がせき止められて出来た中禅寺湖から流れるこの滝は落差が97mあり、多いときには100トンもの水が一気に流れ落ちるのだとか。自然の雄大さと華麗な造形美を楽しめるオススメのスポットです。
絶景ポイントは、専用のエレベーターで向かった観瀑台からの眺め。流れ落ちる滝つぼの豪快な音と水しぶきが弾ける姿は迫力満点ですよ!

■営業時間
8:00 am - 5:00 pm(3月〜11月)
9:00 am - 4:30 pm(12月〜2月)

■料金
一般:550円
小学生:330円

7. 中禅寺湖

奥日光の入り口にある「中禅寺湖」。約2万年前に男体山が噴火したとき、溶岩で渓谷がせき止められて出来た湖といわれ、海抜高度1,269mと日本屈指の高さを誇る湖です。
のどかな湖畔の周りにある遊歩道では季節ごとに美しい花を見ながら散歩を楽しんだり、遊覧船に乗って絶景を堪能することもできますよ。

8. 竜頭ノ滝

奥日光の三名瀑のひとつ「竜頭ノ滝」は、中禅寺湖の上流にある湯ノ湖から流れる湯川が中禅寺湖に流れ着く手前にある滝。滝つぼの近くが大きな岩によって二股に分かれていて、その水の流れる姿が竜の頭に似ていることからこの名前がついたといわれています。

男体山の噴火によってできた溶岩の急斜面を約200mにわたって流れ落ちていく姿は壮観!
東側にある散策路からは急流の滝を側面から楽しめ、滝つぼ付近にある「龍頭之茶屋」の観瀑台からは水が豪快に流れ落ちる絶景を正面から堪能できますよ!

9. 戦場ヶ原

日光国立公園の標高1,400mの高地にある、湖が湿原化した人気のハイキングスポット「戦場ヶ原」。中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争った場所だったという神話が名前の由来といわれています。

400haもある広大な湿原では、湿原を囲むように整備された自然研究路が数多くあり、たくさんの植物や野鳥と出合いながら壮大な自然を楽しめます。

10. 湯滝

奥日光エリアの更に奥まった場所、戦場ヶ原から北上するハイキングコースの途中にある「湯滝」。華厳ノ滝、竜頭ノ滝とともに奥日光の三名瀑のひとつで、高さ70m、長さ110mの末広がりの形をした滝です。
湯ノ湖から流れ落ちてくる滝の姿はダイナミック!水しぶきがかかるほど滝つぼの近くにある観瀑台からの景色も格別です。マイナスイオンたっぷりの絶景に癒やされること間違いなし!

世界に誇る、日本の財産が数多く残る場所、日光。歴史ある史跡の数々と雄大な自然を楽しめるこの場所を、ぜひ一度訪れてみてくださいね!

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