島原半島の逸品 創り出せ 「宝物グランプリ」上位4品 全国大会進出

グランプリに参加した島原半島3市の事業者ら=南島原市、吉田屋(にっぽんの宝物事務局提供)

 地域資源を生かした商品作りを競う「島原半島の宝物グランプリ」が22日、長崎県南島原市有家町の酒造業、吉田屋であった。地元の製造業者らが出品した17品から、調理とスイーツ・体験の2部門でグランプリ、準グランプリなどを選んだ。

 両部門の上位各2品は、7月6日に東京である全国大会「にっぽんの宝物JAPANグランプリ」に進出。シンガポールで今秋開かれる世界大会の出場権獲得を目指す。

 同グランプリは、半島3市の事業所が連携して新商品を開発したり、地域の食材利用を促進したりすることを目的に開いている。

 エントリーした業者らのプレゼンテーションや試食を基に審査。調理部門のグランプリは、小川畜産(焼肉おがわ)・有馬自然食品の「おがわ牛殿様すき焼き・ミートパイ・有馬黒糖ローストビーフ・酢豚風牛」、スイーツ・体験部門は、みかど本舗の「舌でつぶせて、とろける『なめらかすてら』」が選ばれた。

 事務局の吉田屋4代目蔵元の吉田嘉明さん(57)は「17エントリーのうち八つがコラボ商品。初めて出合った事業所が互いの良さを理解し、新しい物を生み出した。いずれも島原半島の魅力が引き出されている。さらに磨きをかけ、全国大会に臨んでほしい」話した。

 ■他の成績は次の通り。
 【調理部門】
 ▽準グランプリ 摘果メロンで奈良漬&メロン・日本酒カクテル(吉田屋・えいき農園)
 ▽審査員特別賞 まるごと茹で野菜のベビーフード(マルニ・島原ブランディングデザイン事務所)
 ▽敢闘賞 そうめんの吉田が作る藍のそうめん(吉田食品手延工場)
 【スイーツ・体験部門】
 ▽準グランプリ 木蝋・蝋染・蜜蝋(本多木蝋工業所×熊崎養蜂)
 ▽審査員特別賞 黒砂糖/お殿さまの黒みつ(有馬自然食品)、とんさか米(とんさか森の学校)
 ▽敢闘賞 藍と蜜を使ったスイーツ(アイアカネ・熊崎養蜂・沖田製菓舗)

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