月イチ放送! KBCラジオ「オールナイトKBC」収録に密着

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2013年5月から放送されている“マントル宮本”こと宮本啓丞アナウンサーによる月イチ特番「オールナイトKBC マントル宮本の××祭りだよ!!カーニバロー!!」の収録現場に密着した。

6月は「アサデス。KBC」(月~金曜午前6:00)などで活躍中のフリーアナウンサー・野下史織をゲストに迎えておくる。テーマは「路線図」。かなりの路線図マニアという野下と宮本が「世界の美しい地下鉄マップ」や各地の路線図を広げながらトークを展開。大いに話が弾んだ。

野下が好きなタイプの路線図とは? 宮本が感動した停車駅案内とは? ぜひ、6月30日(深夜1:45)の放送でご確認を。

収録を終えたばかりの宮本アナを直撃! 団地鑑賞が趣味という宮本アナが「コンクリート建築」への思い、それよりももっと熱い「放送」への思いなどを語った。

──収録お疲れさまでした! 早速ですが、今月放送分の聞きどころをお願いします。

「聞きどころは…たぶんないと思います(笑)。ただ単に野下と僕が、路線図を眺めるのが好きだという共通点からスタートして、それぞれ路線図や電車の思い出を語るという、それだけの番組になってしまいました。誰かにこうあってほしいとか、ご提案などもなく…。深夜に2人がダラダラしゃべっているのを、話半分で聞いてください(笑)」

──この番組は「5、6人しか聞いていない」と紹介されておりますが、かれこれ7年続いています。その要因は何だと思いますか?

「番組が始まったきっかけは、深夜3時からの『中島みゆきのオールナイトニッポン 月イチ』(2018年9月まで放送)が始まるまでの間、停波するわけにもいかないので『宮本、しゃべってくれ』って言われたことですね。当時は2時間番組だったので何を話そうかなと思い、1人でやるのもなんだなあと思ったのでスタジオの入り口に『ご自由にお入りください』としておいて、入ってきた人と自由にしゃべるという形にしていました。それから僕がいろんな人を連れてきて、毎月1人ゲストで入ってもらう今のスタイルになって4、5年ですね。できる限り他の番組ではしないであろう、どうでもいい話を公共の電波を使ってやっているわけです。たぶん長続きしているというよりは、自由に遊ばせてくれているってところでしょうか」

「僕にとっても、ガス抜きになっている部分がありますね。テレビって、思いのほか自分でしゃべれるところがないなという思いが強くて…。もっと時間があればこんな話ができたのにとか、より詳しく説明できたのにとか、そういう思いが自分の中に溜まっていったんですね。それをラジオで、深夜の5、6人しか聞いていない時間帯にバーッと吐き出せているのでアナウンサーとしてパンクしないで済んでいる気がします」

──今やKBCテレビの朝の顔として定着している宮本さんですが、「アサデス。KBC」のメインキャスターに就任される前は、ラジオのお仕事が多かったようですね。

「ほぼラジオの仕事しかしていませんでした。その頃はしっかりラジオに取り組んでいまして、こんなにいい加減にはしゃべってないですが(笑)。土曜日の午後に、中島浩二さんと2人で『ゲバサタ』(『ナカジー・けいすけのゲバゲバサタデー』)という、5時間から6時間にかけての生番組をやっていたんです。それだけ時間があれば、わりと自由にしゃべれましたね。そういう楽しさを、あの番組と中島さんに教えてもらった気がします。それがもっと緩くなった状態が、この番組です(笑)」

──最近の「オールナイトKBC」は、関東方面の話題が多いですね。

「radikoを使ってエリアフリーで聞けるようになってから、遠方のリスナーさんが増えてきましたね。福岡の放送局なので福岡の目線を持ちつつも、エリアのことを考えずに話すようにはなってきたかなと思います」

──いろいろなことにお詳しい宮本さんの、最近の興味・関心事は何ですか?

「(東京都北区)赤羽台団地にできる『団地ミュージアム』。これは行ってみたいですね。後世に残しておかなければならないことが、団地にはあるんです! 恐らく51C(1951年に計画された公営住宅標準設計の名称)や、スターハウス(50~60年代にかけて建設されたY字型の住棟)を残すんでしょうね。石造りやレンガ造りの建物はしっかり手入れさえすれば永久的に残っていきますが、コンクリートはせいぜい100年。コンクリート建築って、いずれ朽ちていくはかなさを持っているんですよ。ここに強くひかれるというか…(笑)。今見ておかないと、という思いに駆られます。そういえば『オールナイトKBC』で団地をテーマに語ったことはまだないですね。団地というのは最後の奥の手のような気がしていて…最終回が来たらやると思います(笑)」

──現在ラジオ・テレビで活躍中の宮本さんですが、これから「放送」はどのようになっていくと思いますか?

「僕らが情報として伝えるものって、視聴者の皆さんも僕らとほぼ同時に情報源にアクセスできる時代になりましたから、だんだん価値がなくなっていくように思うんです。でも放送って、人がしゃべって人に伝えているという点で『口コミの延長線上』にあると思っているので、情報の発信元というよりは、例えば『隣にいる面白いオッチャン』とか『朝よく見かけるオッサン』とか、そういう感覚でいた方が近いのかなと。ただ情報だけを伝えるのではなく、もっと血が通った『近所付き合いの中での会話の拡大版』のような感覚が放送になっていくといいなあと思います」

──ラジオとテレビの違いなど、感じる点はありますか?

「あまり意識はしませんが(テレビに比べて)ラジオの方が、隣にいる感がより強いですね。自然体というか…。テレビでも、きちっと居住まいを正しながらではありますが本音をしゃべらせていただいていますけどね」

「僕がKBCという放送局に入ってもう22年になりますが、放送人としての基本線さえ守っていればあとはしゃべり手を信頼して、任せてくれているんです。そういう中でしゃべらせてもらえているのは幸せなことですね。責任は重いですけど、やりがいはあるなと思います」

──最後になりますが…全国にいる5、6人のリスナーの皆さんへ(笑)メッセージをお願いします。

「できるだけ睡眠を優先してください。ダラダラ、ボソボソしゃべっていますので入眠するにはいいと思います。最後まで聞かないように」

──眠くなってきたら無理せずに…ということですね(笑)。

「誰も聞いていないと思うと、本音が言えるじゃないですか。ひとり言に近い感覚でしゃべれますので、誰も聞いてないといいなあと思っています(笑)」

──これからも楽しい放送を期待しております!

「たまたまその時間に眠れないとか、お仕事をしないといけないとか、車に乗っていたりとか…そういう時、聞くでもない感じでラジオをつけていただければありがたいです(笑)」

──ありがとうございました。