孤立・孤独死防止メッセージ 映画「ひとりじゃない」

松浦・調川中で上映会

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映画「ひとりじゃない」の上映会後に生徒と交流する鐘江監督(右)と主演の小林涼子さん=松浦市立調川中

 松浦市調川町の市立調川中(熊本直樹校長、50人)で28日、東日本大震災で家族を亡くした中年男性が、亡くなった娘と同じ年の女性とのふれあいを通じて孤立から脱していく姿を描いた短編映画「ひとりじゃない」の上映会があった。鐘江稔監督と、サプライズで来校した主演の小林涼子さんが生徒たちと交流した。
 同校の「心を見つめる集会」で上映した。同映画は阪神・淡路大震災や東日本大震災などで相次いだ被災者の孤立や孤独死の事例を踏まえ、地域での孤立・孤独死防止のメッセージを広く発信しようと、宮城県登米市豊里町の住民がプロの映画スタッフ、俳優と共に制作。4月にドイツで開かれた「ワールドメディアフェスティバル」では銀賞を受賞するなど高い評価を受けている。
 上映会は同校の中原昌弘教諭が鐘江監督の大学の後輩だったことから実現。九州での上映会は初めてで、生徒、保護者や地域住民ら約80人が鑑賞した。
 交流しながら小林さんは「人と人とのつながりの大切さを描いた映画」、鐘江監督は「孤立している人を見守る側も見守られる側も思いを伝え、前に進んでほしいとのメッセージを込めた」と話した。