献花台設けて冥福祈る 長崎・男児誘拐殺害16年

雨が降る中、献花台を設置し、被害男児の冥福を祈る市職員=長崎市万才町

 長崎市は30日、男児誘拐殺害事件から16年となる7月1日を前に、現場となった同市万才町の立体駐車場そばの歩道に献花台を設置した。2日午後2時半まで設ける。
 市こどもみらい課の職員5人が雨の降る中、事件後に安置された地蔵堂近くに献花台を設置。市民らが手向けた花や折り鶴を献花台に供えた後、手を合わせて被害男児=当時(4)=の冥福を祈った。
 同課の谷内貴代課長は「事件から16年がたつ今でも、全国では子どもが命を落とす事件がなくならない。しっかり地域と連携して、子どもの見守り活動を通して、安全安心なまちづくりを定着させていく」と話した。

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