大谷室蘭2年連続代表

第101回全国高等学校野球選手権大会 南・北海道大会 室蘭支部予選

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代表旗を受け取る大谷室蘭の選手

 第101回全国高校野球選手権大会南北海道大会室蘭支部予選は29日、とましんスタジアムで代表決定戦が行われた。Aブロックは大谷室蘭が攻守がかみ合い、苫工を4―1で下し、2年連続33度目の南北海道大会進出を決めた。Cブロックは室栄が鵡川と対戦。一時は室栄がリードを奪ったが、打線があと一歩でつながらずに逆転を許し、3―6で敗れた。Bブロックは駒大苫が苫中央に競り勝った。南北海道大会は7月15~21日、札幌円山球場で行われる。   
(吉本大樹)

大谷室蘭4―1苫工

【苫工―大谷室蘭】初回、本塁に生還し仲間と抱き合う大谷室蘭の沢﨑

 大谷室蘭は初回1死満塁で赤間がスクイズを狙うも3バントの宣告にベンチが猛抗議。判定は覆らなかったが、続く木村が嫌な雰囲気を晴らす走者一掃の二塁打。千葉は、打たせて取るピッチングで春季道大会準優勝の強力打線を最少失点に抑えた。2年連続で校歌を聞き終わると、全校生徒が待つ左翼の芝生席に駆け寄ったナイン。ひときわ明るい笑顔で感謝を伝えた。

 準決勝の北海道栄戦と同じく攻守で堅実だった。千葉はカーブ、スライダーに左打者対策のツーシームと変化球メイン。苫工に凡打の山を築かせ、打者32人に球数は97。2戦連続100球以下で無四球と抜群の安定感だった。攻撃面では安打数7に対し6四球。選球でも相手を揺さぶった。

 春の支部予選で鵡川にコールド負けしたことがナインの成長につながった。木村は「全力疾走や声出しの全てで負けていた」。試合中の声掛けすら乏しかった。この1敗がチームワークを見つめ直す機会に。気迫を前面に出す千葉は、時に熱くなり過ぎても「バックが落ち着けと抑えてくれた」。仲間に背中を預けての快投だった。

 坂本亘監督は「負けてよかったと言えるようになろうと話していた。チームにとって大きな勝利」。常々、目の前の1勝は「甲子園までの七つの一つ」と言い聞かせている。チームを夢の舞台に導く小さなようで大きな白星がついた。

 ▽Aブロック代表決定戦
苫工   000 000 100|1
大谷室蘭 300 010 00×|4

室栄 あと一本出ず…12残塁

鵡川6―3室栄

【室栄―鵡川】5回、本塁を狙う鵡川の走者をタッチアウトする室栄の岩倉

 3点を先行し、室栄に傾きかけていた試合の流れが変わったのは三回だった。鵡川の先頭打者内海が放った打球は右中間を越える大きな当たり。同校ナインの十八番ともいえる全力疾走で一気に本塁を陥れると、スタジアム内に歓声のみが響いた。室栄は後続を断ち切れず、打者一巡の攻撃で5点を失った。

 西崎和仁監督は「あの回だけだった。途中で(失点を)止められなかったのがベンチワークも含めて悔やまれる」と責任を背負った。打線は12安打。3年生の積極的なミーティングを打撃練習に反映させ、打力は着実に向上した。しかし、大一番であと一本が出ず12残塁。「2アウトからの攻撃が多かった。円山に連れていきたかった」と無念の表情を浮かべた。

 四番の岩倉は「野球と勉強を10対10でやらないと意味がない」を信条にチームを引っ張った。練習に効率性を求め、時に仲間と意見をぶつけ合った。泣きじゃくるナインに「引退試合で勝つしかないな」。努めて明るく振る舞い、涙は見せなかった。大学進学後も「野球は絶対続けるつもり。きょう勝てなかったので」。将来は学校の教員を考えている。野球の指導者として白球を追い続けるつもりだ。

 ▽Bブロック代表決定戦
苫中央 010 003 010|5
駒大苫 031 010 001x|6

駒大苫6―5苫中央

 両校とも二桁安打の打撃戦を駒大苫がサヨナラ勝ちで制した。駒大苫は同点で迎えた九回、先頭の辻本が右前打で出塁し、木村の犠打で1死二塁。それまで無安打だった各務が初球を弾いて二遊間を抜き、決勝点を挙げた。

 佐々木孝介監督は「ロースコアになると思っていたが乱打戦になった。気持ちで勝てた」と大会屈指の好左腕を打ち崩したナインをたたえた。自校のバッテリーについては「2ストライクに追い込んでから同じパターンで攻めていた。本人たちの弱さ」と全道に向けて課題も挙げた。

 ▽Cブロック代表決定戦
室栄 021 000 000|3
鵡川 005 000 01×|6