男子1500m 的野 県新 力走4位も不完全燃焼 陸上日本選手権 最終日 

【男子1500メートル決勝】ラスト100メートル付近で懸命に前を追う的野(MHPS、中央)=博多の森陸上競技場

 男子1500メートルの的野(MHPS)が自身の県記録を0秒20更新する3分42秒76で4位に食い込んだ。2年前の6位から順位も二つ上げたが、やや不完全燃焼のレースに「大舞台の経験不足。もう少し前で勝負できていたら、タイムも順位ももっと良かったかも」と悔しさをにじませた。
 12人による決勝は的野の予想よりも速いペースでスタート。徐々に落ち着くのを期待して最後尾につけたが、400メートル、800メートルと快調に進んでいく。「ちょっと焦って」少し順位を上げたが、ラスト1周を先頭集団から30~40メートル離れた第2集団後方で迎えた。「まだ余裕はある」とギアを上げ、残り100メートルまでに5位へ浮上。さらに1人を抜いてゴールに飛び込んだ。
 チームは「マラソン部」ながら、自身の得意なトラックでも高みを追求するスピードランナー。「監督や会社の理解があって挑戦させてもらえてありがたい。トラックはまた来季。次は駅伝で貢献する」と気持ちを切り替えていた。

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