社会人1年目の廣中(日本郵政グループ、長崎商高出身)が女子5000メートルで3位に入った。日本最高峰の舞台で、終始堂々とした走りを披露。長距離界のホープは「最後の切り替えなどに課題も見えたけれど、今の自分の力は出せた。これからにつながるレースになった」と納得していた。
実業団入りして約3カ月。チームにはこの日2位の鍋島や、2016年リオデジャネイロ五輪代表の鈴木らが所属する。「体づくりや体の使い方が変わったし、強い先輩たちから刺激も受けている」と言うように、短い期間でまた成長。この日のレースも、ペースの上げ下げに我慢して対応しながら残り1周まで先頭集団に食らいつき、自己ベストまであと3秒の15分26秒58で表彰台に立った。
十分といえる本格的な社会人デビュー戦ではあったが、満足はしていない。これからが楽しみな18歳は「上には上がいる。もっと強くなりたい」と決意を込めた。