ちょっとマイナーなロッドだけど……
こんにちは、編集部しみけんです。
今回は、約2年間にわたって使用したライトゲームロッドのインプレをします。
そのロッドとは、ロデオクラフト社が発売している「999.9マイスター ホワイトウルフ66 2LB」。
一般的なロッドとは異なり、対象魚種や適合ルアーウエイトは明記されておらず、すこし変わったロッドです。
メバリングやエリアトラウトでがっつり使いこんだので、良いところも悪いところも振り返りたいと思います!
飛距離がGOOD
あまり飛距離を重視しないのですが、ホワイトウルフを初めて使った時に「よく飛ぶロッドだな」と、すぐにわかりました。
全体的に適度な張りがあって極端な先調子ではないため、とにかくガイド抜けがいい印象。1グラム程度の軽量ジグヘッドが、スパーーン!と飛んでいきます。
ショートロッドですが扱えるルアーウエイトの幅は広く、6グラムのミノーもフルキャストできますよ。
ミノーのジャーキングが最高
このロッドを使った釣りで一番気持ちよかったのが、メガバスX-70(1/5オンスのミノー)のジャーキングです。
ブランクスの張り具合と短いグリップが合わさり、高速ジャークや不規則なトゥイッチが超快適。ミノーでのイワナ狙いには相性が抜群でした。
また、同じ理由でライトワインドも快適に行えます。穂先が入りすぎないため、しっかりとルアーを弾け、きれいなダートアクションを演出してくれます。
ただし、深場で3グラム以上のジグヘッドを弾くには、もうすこし強いロッドが欲しいところです。“浅場で2グラムジグヘッド”がベストバランスだと思います。
接触感度がイイ!
ラインを張った状態での接触感度は優れていると思います。リトリーブ中のバイトや障害物への接触はかなり鮮明。
しかも、アタリを弾くことが非常に少なく、プラグでもジグヘッドでもしっかりと魚がのってくれる印象です。
しかし、筆者的にはラインテンションが抜けるアタリ(とくに軽量ジグヘッド使用時)を掴みにくく、アジングには別のロッドを使用しています。
穂先の張りがやや強く、フォール時に穂先が戻ってしまう(ルアーの重さが穂先に乗らない)ようなイメージです。
ナイロンラインと好相性
PE・ナイロン・フロロカーボン・エステルと、組み合わせるラインをいろいろと試してみましたが、相性がよかったのはナイロンとフロロカーボン。
柔らかい伸びのあるラインが適度にロッドの張りを打ち消してくれ、マイルドなバランスになるのです。
もともとフロロカーボンが好きではないので、現在はナイロンをメインに使用しています。
汎用性は低いかな……
ライトゲームやトラウトでは不満を感じることはあまりありませんが、シーバスやチヌといった大型魚がヒットすると弱点が露呈します。
張りが強くて短い竿なので、大型魚が首を振るとロッドが跳ねてしまうのです。そのため、フックポイントへの負荷が安定せず、針外れが多くなります。
そもそもロッドのスペックに見合わない魚なので仕方がありませんが、「1本で多魚種を!」という状況では別の8フィートクラスのロッドを手にしています。
なんだかんだ、気に入っている。
コスパいいの?汎用性高いの?と聞かれたら、「う~~ん(笑)」というのが正直なところ。
ですが、なんだかんだでお気に入りで、使用頻度もそこそこ高い。筆者にとってはそんなロッドです。
文・撮影:TSURI HACK編集部