岡田准一主演「ザ・ファブル」キャストで“フツーじゃない”のは?

岡田准一主演の映画「ザ・ファブル」の公開記念舞台あいさつが行われ、岡田、木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、安田顕、佐藤浩市、宮川大輔、江口カン監督という、豪華メンバーが出席した。

映画を見終わった観客の前に登場した岡田は、福士を応援するファンに「蒼汰くん、好きなんですか? 僕も好きですよ」と話しかけながら「すてきな共演者の皆さんが一堂に集まって一緒に仕事できたのはうれしかったです。映画を面白いと思われた方は、ぜひ周りにも勧めてください」とアピール。

トークコーナーでは、映画のキャッチコピー「こいつら全員、フツーじゃない!」にちなんで、“フツーじゃない共演者のエピソード”で盛り上がった。

岡田「(佐藤)浩市さんが現場ですてきなんですよ。僕を“准一”と呼んでくださるんですけど、いつも僕のことを気に掛けてくださって、現場に入ると『准一、大変そうだな。頑張れよ』って言ってくださったり。今日も『人、入ってるみたいだな。良かったな』って(笑)。すごいカッコいいんですよね。大先輩になってそれが後輩にできるって普通じゃないと思いますよ」

佐藤「彼が10代の時の親子役で少しだけご一緒したので、隔世の感というかね。全部を引っ張っていく姿を見ると、『頑張れよ、准一!』って」

岡田「父上、ありがとうございます(笑)」

木村「私が普通じゃないと思うのは…岡田さん、関西弁だと調子が出ない(笑)。関西の方なのに、宣伝などで関西弁をしゃべってくださいと言われると、いつものおちゃめさんが出てこなくなってしまうと私は思っていて」

岡田「いやいやいや! それ絶対言っちゃいけないやつですよ(笑)。関西弁もうまく使っていきたいですよね。本当に…(親指を立てて)おま!」

一同「(笑)」

山本「私は柳楽さん。役がすごく激しいんですけど、カットかかった瞬間とても優しいんですよ。その切り替えにハッとします」

柳楽「切り替えはしっかりやっていきたいなと」

山本「(私の)カーディガンを脱がせるところあるじゃないですか。脱がせた後、すごく優しいですよね」

岡田「そこだけテレビに使われたらヤバイよ(笑)」

山本「何か、照れ混じりみたいなところがお優しいなぁと思って」

柳楽「あ、ホントですか! これからもしっかり優しくいきたいなと思います」

岡田「僕も耳にナイフを突きつけられるところで、なめ回すようにやった後、『大丈夫ですか、大丈夫ですか?』って。すごく優しかったです」

柳楽「良かったっす」

福士「 (フツーじゃない人は)やっぱり准一さんじゃないですかね」

岡田「とうとう後輩にも“准一さん”って(笑)」

福士「ははははっ! 准一さん…岡田さんはやっぱり異常というか(笑)、あんなに壁をスムーズに登る人はいないですし」

柳楽「あの~、(フツーじゃない人は)准一さん」

岡田「いいですね。僕、“准一さん”って呼ばれるの好きなんですよ」

柳楽「今回、15m上から飛び降りるところがあったじゃないですか。その、准一さんがスタントさんを使わずにやられるんで、僕もスタントさんじゃダメだなっていう。准一さんがやらないでいただけたら、僕もやらないで済むんだけどなって(笑)。ホント、怖くて」

岡田「僕もできれば(スタントさんに)やってもらいたかったですよ(笑)。当たり前のように上げられて、何度も2人で落ちていったよね」

柳楽「スタッフさんのトランシーバーを取って『もうやりたくないです!』って言いました(笑)」

向井「僕は、ヤスケン(安田顕)さん。クランクアップの日に朝からずっとそわそわしてるんですよ。クランクアップをいっぱい迎えてきた人でも、まだこんなに子どものようにそわそわするんだって」

安田「慣れたことがないですね。毎日、毎日精いっぱいでございます。私はやっぱり岡田准ちゃんですかね」

岡田「“准ちゃん”、ありがとうございます」

安田「あ、ごめんなさい、准一さんにしときます(笑)。この映画の宣伝でバラエティーに出させていただいた時に、『無の状態でフラフープができる』って言うんですよ。けど、ひとっつもできないんです。ただただ、ボディービルみたいにポージング取りながら回ってるだけで。あれ見た時に普通じゃないなって思いました。アクションができて、笑いが取れる方ってそうそういないから、まさに『ザ・ファブル』は岡田さんじゃないと成立しないと思うし、ゆくゆくはジャッキー・チェンのリメークとかやってほしいですね」

岡田「…誰からも拍手が起こらない(笑)」

佐藤「まぁ、みんな仕事場入ると普通じゃなくなるんですよね。でも今回みたいに座長がミスター・ストイックだと、周りの連中は大変迷惑だなって(笑)。アクションの絡みがなくて良かった」

福士「僕はそれに燃えるタイプです。絶対についていこうって!」

江口「僕は山本美月さんの変顔のシーンの時に、指示で顔を触ったんですけど、ちっちゃさが半端なくてすごかったです」

山本「そこですか(笑)」

岡田「たぶん比べるものが皆さん分からないと思うんですけど、スーパー行って豆腐一丁買ってください。あのぐらいの大きさですから(笑)」

トーク後には、映画にゆかりのある大きなショートケーキが登場。映画にお笑い芸人・ジャッカル富岡役で登場する宮川がギャグで盛り上げた。最後に岡田が「誰もが笑ってスッキリできる映画になると思っております。何度でもまた、見に来てください」と改めてあいさつし、イベントは終了した。映画「ザ・ファブル」は、全国公開中。

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