巨人山口俊が圧巻、DeNA神里が最多安打…19年6月投打5傑【セ編】

DeNA・神里和毅【写真:荒川祐史】

首位打者は阪神糸井、DeNAソトは本塁打と打点の2冠

 交流戦があった2019年6月度の両リーグの投打成績を振り返っていこう。

【セ・リーグ】
○チーム成績
1 巨人 71試40勝30敗1分 率.571 –
2 広島 75試38勝34敗3分 率.528 3.0
3 DeNA 73試35勝36敗2分 率.493 5.5
3 阪神 75試35勝36敗4分 率.493 5.5
5 中日 72試33勝39敗0分 率.458 8.0
6 ヤクルト 76試28勝46敗2分 率.378 14.0

 広島に代わって巨人が首位に立った。序盤に出遅れていたDeNAは交流戦の好成績をマークし、6月30日の広島戦で引き分けて阪神と並ぶ3位タイとなった。

 ちなみに、2018年の6月終了時点は以下の順位だった。

1 広島 71試40勝30敗1分 率.571 –
2 ヤクルト 70試34勝35敗1分 率.493 5.5
3 阪神 70試33勝36敗1分 率.478 1.0
4 DeNA 70試32勝36敗2分 率.471 0.5
5 巨人 72試33勝38敗1分 率.465 0.5
6 中日 73試32勝40敗1分 率.444 1.5

 昨年の6月終了時点ではリーグ3連覇を成し遂げた広島が、快調に首位を走っていた。勝率も唯一、5割を超えていた。

 2019年6月の月間チーム成績は以下のようになる。

1 巨人 22試15勝7敗0分 率.682
2 DeNA 23試13勝8敗2分 率.619
3 中日 22試10勝12敗0分 率.455
4 阪神 22試7勝13敗2分 率.350
5 ヤクルト 22試7勝15敗0分 率.318
6 広島 23試6勝15敗2分 率.289

 交流戦を勝ち越した巨人とDeNAが1位と2位。以下の4球団は負け越しており、阪神、ヤクルト、広島は大きく負け越した。

 個人成績を見ていこう。

【打者成績】
○安打
1 神里和毅(De)31
2 糸井嘉男(神)28
3 大島洋平(中)27
4 丸佳浩(巨)26
5 高山俊(神)25

○本塁打
1 山田哲人(ヤ)8
1 ソト(De)8
3 岡本和真(巨)6
4 ロペス(De)5
4 坂本勇人(巨)5
4 筒香嘉智(De)5

○打点
1 ソト(De)17
2 宮崎敏郎(De)16
3 村上宗隆(ヤ)15
3 ビシエド(中)15
4 山田哲人(ヤ)14
4 坂本勇人(巨)14
4 大山悠輔(神)14

○盗塁
1 大島洋平(中)6
2 梅野隆太郎(神)5
2 若林晃弘(巨)5
4 鈴木誠也(広)4
4 高山俊(神)4
4 重信慎之介(巨)4

○打率(規定打席以上)
1 糸井嘉男(神).354
2 中村悠平(ヤ).340
3 神里和毅(De).320
4 大島洋平(中).318
5 高山俊(神).313

○RC(Run Create)打者の総合指標 安打、長打、四死球、盗塁、犠打、犠飛を加味
1 神里和毅(De)17.43
2 糸井嘉男(神)17.19
3 山田哲人(ヤ)16.819
4 丸佳浩(巨)15.88
5 岡本和真(巨)15.41

 DeNA神里が最多安打、阪神糸井が首位打者と活躍。最多本塁打はヤクルト山田とDeNAソトの8本、ソトは打点でもトップで月間2冠王だ。

山口俊は勝利数、防御率、奪三振全てで月間トップ

【投手成績】
○勝利数
1 山口俊(巨)4
2 柳裕也(中)3
2 エスコバー(De)3
4 大野雄大(中)2
4 上茶谷大河(De)2
4 ロメロ(中)2
4 今永昇太(De)2
4 ジョンソン(広)2
4 九里亜蓮(広)2
4 桜井俊貴(巨)2
4 菅野智之(巨)2
4 マクガフ(ヤ)2
4 田原誠次(巨)2

○セーブ数
1 中川皓太(巨)7
1 山崎康晃(De)7
3 R・マルティネス(中)3
4 フランスア(広)2
4 ドリス(神)2
4 石山泰稚(ヤ)2

○ホールド数
1 レグナルト(広)11
2 パットン(De)10
3 エスコバー(De)9
3 藤川球児(神)9
5 ロドリゲス(中)6
5 一岡竜司(広)6

○奪三振数
1 山口俊(巨)38
2 今永昇太(De)36
3 ロメロ(中)35
4 柳裕也(中)34
5 ジョンソン(広)26

○防御率(規定投球回数以上)
1 山口俊(巨)0.77
2 柳裕也(中)0.87
3 上茶谷大河(De)1.32
4 ジョンソン(広)1.88
5 高橋遥人(神)2.19

○PR(PitchingRun)投手の総合指標:(リーグ平均防御率-投手の防御率)×投球回÷9で算出(リーグ防御率は4.03)
1 山口俊(巨)11.71
2 柳裕也(中)10.03
3 上茶谷大河(De)7.49
4 九里亜蓮(広)5.25
5 ジョンソン(広)5.09

 巨人の山口俊は5先発4勝、35回を投げて自責点わずかに3という快投。奪三振38、防御率0.77も1位と圧巻の好成績を残した。セーブ数では巨人中川とDeNA山崎が7セーブで、ホールドは広島レグナルトが11ホールドでそれぞれトップだった。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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