ユニバーシアード夏季大会 あすイタリアで開幕 長崎県勢5人 世界に挑む バスケ女子永田(長崎商高出身)、テコンドー女子平林(海星高出身)ら

昨夏のジャカルタ・アジア大会銅メダルに貢献した永田(東京医療保健大)。今大会も主力として活躍が期待される=ジャカルタ

 2年に1度開催される学生の国際総合大会「ユニバーシアード夏季大会」は3~14日、イタリア・ナポリで行われる。開会式を前に2日からサッカーなどが始まり、日本は279選手が全15競技に出場する。来年の東京五輪を控えて最後の夏季国際総合大会。世界に挑む長崎県出身の5人を紹介する。

 バスケットボール女子で代表入りした長崎商高出身の永田萌絵(東京医療保健大4年)は、昨夏のジャカルタ・アジア大会銅メダルメンバー。昨年12月の全日本大学選手権(インカレ)でフォワードとして2連覇に貢献し、最優秀選手賞に輝いた。

 海星高3年時、全日本テコンドー選手権女子57キロ級で優勝した平林霞(早大1年)も初選出。全日本テコンドー協会のシニアS強化指定選手として、東京五輪出場を目指している。5月の世界選手権を経験した19歳が、再び海外の強敵に立ち向かう。

 長崎日大高3年時、インターハイ柔道男子個人66キロ級で日本一に輝いた桂嵐斗(日大1年)も代表入り。全国中学体育大会、世界カデ選手権などで優勝してきた次世代の有望株だ。高校の先輩でリオデジャネイロ五輪81キロ級銅メダリストの永瀬貴規(旭化成)も6年前のユニバで金メダルを獲得。その後に飛躍を遂げた先輩に続きたい。

 バレーボール男子のMB梅本鈴太郎(中大3年)は、吾妻中3年時に全国都道府県対抗中学大会で県選抜チームの主将を務めて準優勝。最優秀選手賞に当たる「JOC・JVAカップ」を手にするなど将来性を高く評価されてきた。鎮西学院高時代は2年連続で日本高校選抜に選出。現在は身長193センチの高さを生かして活躍している。

 卓球男子の定松祐輔(日鉄住金物流)は旭中出身。その後、福岡県の中間東中へ転校し、希望が丘高へ進んだ。中大4年時、社会人1年目に全日本選手権シングルスでベスト16入り。団体戦、個人シングルス、ダブルスで上位進出を目指す。

 ■ズーム/ユニバーシアード

 国際大学スポーツ連盟が主催する学生を対象にした国際総合競技大会。「学生のオリンピック」とも呼ばれる。1959年にイタリア・トリノで第1回夏季大会、1960年にフランス・シャモニーで第1回冬季大会を開催。どちらも2年ごとに開かれる。大会が開催される年の1月1日現在、17歳以上28歳未満で、大学、大学院に在学中か大会前年に大学、大学院を卒業した選手が対象。プロ選手も出場できる。

2月の全日本選手権女子個人57キロ級で優勝した平林(早大、左)。上位進出を目指す=千葉市、千葉ポートアリーナ

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