吉本が恐れる「ロンブー亮の音声データ」の存在? なぜ吉本興業は曖昧な態度を取り続けたのか

事務所に内緒で反社会勢力を相手に闇営業を行ったとして謹慎処分を食らった雨上がり決死隊・宮迫博之。その相方である蛍原徹が、騒動以降初となるテレビの収録現場に姿を現し、いつもと変わらぬ笑顔で本番を乗り切りました。

「当面の間はピンで活動をすることになる蛍原さんですが、この厳しい状況は来年春頃まで続くのでは、というのがマスコミの見解です」と語るのは、ある放送作家。

「雨上がりはコンビ仲が良いことで知られる2人で、ここ数日の蛍原さんは相当思い悩んでるのか眠れない日々が続いていると吉本の関係者から聞いてます。一方、謹慎中の宮迫さんも現在はご自宅で身を隠すようにひっそりと生活されてるそうですが、騒動直後は一時入院されてたようです。自分のついた嘘のせいで世間からの信用と多くのレギュラー番組を失って憔悴しきってるそうですが、なにより一番ショックなのは同業の芸人たちから寄せられる自分への辛辣なコメント。とくにダウンタウン松本人志を裏切る形になったことは、復帰後の活動に大きな影響が出るかもしれないと大変後悔しているとか…」(バラエティ番組の放送作家)

当初、「ギャラはもらっていない」と言っていた宮迫。しかし、その嘘をすぐに見抜いた松本が自身がMCを務める『ワイドなショー』で「お金をもらいましたとまず認めない限りは、誰も信じてくれない」と、遠回しながらアドバイスと助け舟を出していました。さらに松本は宮迫に直接電話をしていたことも発覚し、真実を話すべきだと説得したものの、宮迫はのらりくらりと交わすのみで聞き入れることはしませんでした。前出は続けます。

「松本さんは宮迫と番組を持っているので、てっきり強固な信頼関係が築けているもんだと思い込んでいたでしょうし、だからこそわざわざ連絡して苦言を呈したんです。しかし、先輩の話に耳を傾けず、自己防衛に走った宮迫。松本さんはかなり傷ついたようで、〝自業自得や〟、〝あいつはもうクビにしていい〟と吉本幹部に本音を吐露したそうです。宮迫は不倫をした際も黒ではなくオフホワイトですなどと曖昧にしました。今回もなんとかその要領で逃げ切れるだろうと甘い考えを持っていたのは確実で、その上、世話になってる先輩までをも裏切ることとなり、たとえ復帰しても彼の居場所があるかどうかは微妙です。相方の蛍原さんは責任を感じたのか、松本さんに連絡をして丁寧に謝罪したと聞いてますけど、もう宮迫と松本さんの共演は一生ないでしょうね」(バラエティ番組の放送作家)

まさか内部から破壊者が出るとは相方の淳さんも想像していなかったのではないか。画像は『ロンドンハーツ vol.6』(DVD)より

そしてもう1人、闇営業問題で騒動の渦中にあるロンドンブーツ1号2号の田村亮。彼はどんな状況なのでしょうか? 彼をよく知るという吉本の後輩芸人に話を伺ってみました。

「基本は一歩も外へは出ず、自宅に引きこもった状態。ゲームなどをして気を紛らわしてるそうですが、当然メンタルは地の底でしょうね。あと、なにかまた新たな物的証拠のようなものが出てくるのではないかと、相当怯えきってます。というのも亮さんは入江と飲み会に同席する機会が多く、がらの悪い連中とも度々つるんでいました。連中と仲が良かったのではなくて、あくまでも入江の付添人のような立場で、それも一種の闇営業だったのかもしれない。ギャラはもらってなくても、そういう人たちと飲む時は、一切お金は払っていなかったはずですからね」(よしもと芸人)

たしかに帰り際、「それでは5000円置いていきます」とは立場上、ならないでしょう。後輩芸人は続けます。

「噂では、飲みの席での音声データを反社に握られているとか…。〝俺たちは真っ当な生き方をしていない、悪い金で生活している〟と話す彼らに、亮さんと入江が笑って相槌を打っているという内容だそうで。もし本当にそんなやりとりをしてて、音声を録音されていたら……。そりゃ生きた心地はしませんよね。うちの事務所がどこか煮え切らない曖昧な態度を世間様に取り続けているのも、この噂が影響してるからだと思うんです。まだ何かしら出てきそう、暴露されてしまいそう、そう言った焦りがあるのではないでしょうか」(同上)

もし、本当にそんな音声データが残されているのだとすれば、そしてもしそれが公になってしまったら、ロンブー亮の復帰は絶望的。吉本との契約解除はもちろんのこと、それどころか芸能界追放もあり得ます。

吉本興業の問題点は現状、山積みです。初動対応に対する認識の甘さと、度を超えた危機管理能力の欠如。ダメージを最小限に食い止めてなんとか乗り切ろうという手の内が透けて見えます。

信頼回復の道のりは、あまりにも長い……。(取材・文◎那目鯛子)

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