人吉市・ひまわり保育園の「こども食堂」が2周年

こども食堂でカレーやサラダをほおばる子どもたち=人吉市

 人吉市のひまわり保育園は、地域の子どもたちに無料で昼食を提供する「こども食堂」を開設している。22日には2周年の記念イベントを開いた。

 経済的な事情などで、十分な食事をとれない子どもたちを支援する子ども食堂が全国的に広がっていることから、同園の松本美恵子園長(73)が「少しでも役に立てたら」と企画。2017年にオープンした。

 企業からの支援金などを使って運営。提供を受けた自家栽培の野菜などを使って、ボランティア10人が食事を作る。毎月第3土曜に正午から開設し、約20人の子どもが訪れるという。

 この日のメニューはカレーとサラダ、メロン。人吉東小3年の横山ほの花さんは「みんなと話せて楽しいし、ご飯もおいしい」と笑顔でカレーをほおばった。ゲストとして人吉市を中心に活動する音楽グループ「ひばり」による読み聞かせや合唱もあった。

 松本園長は「今後は月に2回は開催したい。お年寄りにも来てもらって、地域の交流の場にできれば」と話している。(小山智史)

熊本日日新聞 2019年6月29日掲載

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