ふぉ~ゆ~・松崎、師匠・堂本光一超えを宣言! 美しいフライングで魅せた「デルフィニア戦記」

6月19~23日に上演された、ふぉ~ゆ~・松崎祐介の主演舞台「デルフィニア戦記~獅子王と妃将軍~」の囲み取材が初日に行われ、松崎と佃井皆美、林翔太が登壇した。

会場となった「東京ドームシティ シアターGロッソ」は、戦隊ショーなども行われるアクロバットに適した場所。ステージから天井までの高さもかなりあり、フライングに挑戦する国王・ウォル役の松崎は、「『Endless SHOCK』の堂本光一くんを超えたいですね!(笑)」と、「~SHOCK」で共演している“師匠超え”を宣言。林に「松崎さんのフライングはすごく美しい」と称賛されると、「やめろ、やめろ」と照れつつ、「稽古で何度も練習したので、本番ではもっと高みを目指して、ウォルらしくキレイに飛びたい」と決意をにじませた。

2018年に上演された「デルフィニア戦記~動乱の序章~」の続編となる今作は、国と国の領土争いに絡む陰謀などを描いたもの。前回よりアクションも増え、松崎は「客席がオールスタンディングしちゃうぐらいの勢いで」と、舞台の盛り上がりを約束。ストーリーに関しても、「デルフィニアの物語の良さがギュッと詰まっている。集大成と言っていい重みのある作品」と佃井。「走り回って、体力勝負!」と舞台へ懸ける心境を語った。

その佃井演じる王妃・リィが女性としての凛々しさを増す一方、リィの侍女・シェラ役の林は「女子力を上げようと思い、人生初のネイル(サロン)に行きました。いいっすねー、気持ち上がります!」と、女子っぽさに磨きをかけた様子。美しい爪を見せると、松崎が「いいネタ持ってんなぁ~」とツッコむなど、会見は和気あいあいと進んだ。

そしてゲネプロでは、キャストたちが累計335万部突破の人気ファンタジー「デルフィニア戦記」の世界を見事に演じ切った。囚われの王となってしまったウォルに扮した松崎は、国を思う気持ちを、悲哀を感じさせる重厚な演技で見る者を魅了。階段状になった舞台を駆け回るアクションと殺陣のシーンも観客を圧倒する迫力で、次回作を予想させるかのようなラストシーンまで一気に物語が駆け抜けていった。「今回、ウォルが囚われの身となってしまうのですが、みんなが彼を助けようと模索する中に、それぞれの役の心境が現れます」と佃井。そして、松崎が「『デルフィニア戦記』という世界を1人でも多くの方に知ってもらいたい」と作品への思いを明かした。

取材・文/幸野敦子

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