<ブレーク盤> CUBERS『メジャーボーイ』 デビュー間もないSMAPを想わせる

CUBERS『メジャーボーイ』

 91年~97年生まれの男性によって結成された5人組のメジャー・デビュー作。原宿を中心に約4年間のインディーズ活動をしてきたことで、既にボーカル・グループとして個性を放っている。誤解を恐れずに言うと、明るいユニゾン部分などからデビュー2~3年目頃のSMAPを想い出した。

 表題曲は、つんく♂作詞・作曲による、SMAPでいうところの『$10』のようなファンキーなナンバー。彼らのキラキラしたボーカルを活かしつつ、「笑う奴はスルーで問題ない」「気にすんな 未来向かってTake Off!」という歌詞はつんく♂から彼らへのエールのようにも感じ取れる。

 カップリングは、『手を繋ごう』と『Five Step』の2曲を収録。前者は、手を繋ぐことで素直になれるという歌詞がピースフルで微笑ましいし、後者は5人の自己紹介パートを組み合わせつつLIVEでの掛け声を存分に意識したアッパーチューンで楽しい。

 80年代後半~90年代前半の明快な男性ポップスファン全般にもオススメ。本作を聴けば、まずは自分を信じて真っ直ぐ進んでみたいという気持ちが高まるはず。

(キング・通常盤1111円+税)=臼井孝

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