うちわ | 風流な涼しさを求めて…日本の夏、うちわ

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庶民文化研究家・町田忍さんのコレクション紹介、今回は夏にピッタリなアイテム「うちわ」を特集。なんと最古のものでは戦前のうちわまで登場する、粋で風流なコレクションをどうぞご覧あれ!

日本の涼といえば、打ち水、スイカ、そして“うちわ”!

毎回驚きの品が飛び出してくる町田さんのコレクションだが、今回の特集は、日本の夏のマストアイテム“うちわ”。町中でこれが配られはじめると、なんだか「夏が来たなーッ」って感じになりますね。
ある意味、『冷やし中華はじめました』並に夏の風物詩としての地位を確立しているところがあります。

そんなうちわの歴史について、浅知恵だが文明の利器を駆使して調べてみたので、すこーしだけ紹介してみようと思う。
その昔、うちわは獣の毛や芭蕉の葉っぱなどが使われた大型のものが多く、あおぐというよりは、虫を払ったり、祭事なんかで使われることが多かったらしい。なんだったら武田信玄で有名な軍配だって、広義ではうちわに入るとかなんとか。
そんなうちわが現在の姿を確立したのは、おおよそ室町時代あたり。それが江戸時代になると一般に広まって親しまれはじめたそうな。やっぱり文化ってのは民衆に広まってこそ、だよねw

ちなみに、町田さんのコレクションはいわゆる販促品が多いわけだけど、そんな風に販促に使われ始めたのは明治時代からなんだって。うちわはだいぶ歴史的な広告だったんだなぁ…商人さんが喜びそうな話だw

で、町田さんのコレクションに話を戻すと、数あるコレクションの中でもとびっきりの珍品だと紹介されたのが冒頭のうちわ。
パッと見てわかると思うが五色の輪っかが掲げられていて、日本列島がなんだか妙な形をしている。そう、これは1964年のあの世界的スポーツ大会のものではなく、その前。1940年に東京で開催される予定だった幻の大会のもの。つまりは戦前のもの(゚A゚;)ゴクリ
しかしよく見ると北海道が変だし、北方領土があるようにも見えるし、西側もよくわからん…しかも五色の輪っかはズレて配置されてるし…。
今、こんな風に扱ったら怒られちゃうよ(;´∀`)
※遠回しな言い方ばかりしているところはお察しください。今は厳しいんですw

さらっと一発目から戦前のものが出てくるんだから驚きだ。そんなわけで後半戦はその他諸々のうちわたちをご紹介していこう。

舞妓の指名うちわに、地元の夏祭り…いろんな使われ方をするうちわたち

なんだか嬉しそうな顔で紹介してくれたこちらのうちわ。これはなんと祇園のもの。そしてうちわに書かれているのは舞妓さんの名前なんだそうな。なんでも在籍する舞妓さんの顔写真があって、それで気に入った舞妓さんのうちわを持つのだそう。
うーん…なんか今のキャバクラと似たようなシステムだねぇwwwなるほど、だから町田さんは嬉しそうなのかwww
今の時代は写真の補正技術が発展しているからパネマジ=パネルマジックなんて問題もあるけれど、昔はそんなことないよね、たぶん(;´∀`)いや、そもそもおしろい塗ってるから天然で補正されているのか??

その他にもこんなうちわがどっさりと出てきた。今のようにプラスチックは使われておらず、昔ながらの竹と紙の素材。そして、柄が長いのが特徴的な感じだ。
いまのように画一的でなく、描かれている絵もとても日本的だ。バリバリに販促臭の強いうちわもある意味で味があっていいけど、やっぱりうちわはこれくらい風流であってほしいものだねぇ( ´―`)

真ん中のすみよし七夕まつりのうちわは“第2回”と書かれている。おそらく東京・住吉の地元の七夕まつりだと思われるが、第2回というくらいだから相当古いものじゃなかろうか。
こうした地元のお祭の配布品でもこの風流さ…いいなぁ。

そして、最後に登場したのがこちら。このキャラクターは東京都浴場組合の公式キャラクター「ゆっポくん」が描かれたもの。なにを隠そう、町田さんは日本銭湯協会の理事を務めるお方。銭湯にもよく行くのだから持っていてもなんの不思議もない。
銭湯でひとっ風呂浴びて、縁側でビールor牛乳をあおって、うちわであおげば在りし日の懐かしい日本にタイムスリップできちゃいそう。
暑い夏が続くけど、日本古来の風流を感じて、気持ちよく乗り切りたいものである。

ミノ:いいなぁ、昔のうちわ…すごい風流だ!
あれ?これは………?

IT:wwwww
どこぞの政治家の選挙応援うちわじゃないですか!www

ポン:たしかなんか賄賂的な感じの扱いになって、問題になってなかった?(;´∀`)

町田:まあ、その問題になった政治家の人のではないよwww

ポン:ε-(´∀`*)ホッwww
しかしうちわで利益供与とか言われてもねぇ…

ミノ:政治家も大変っちゃ大変だよなぁ(;´∀`)

今回は夏の盛りにふさわしいアイテム「うちわ」を紹介したがいかがだっただろうか。まあ、涼を得るといっても湿気の多い日本だと、あおいでも熱風が来るだけなんだけどね(;´∀`)せめて気持ちくらいは涼しくいたいものである。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

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