手足口病が警報レベル超え、最多は福岡県

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手足口病の定点当たり報告数(2019年第24週)

乳幼児を中心に夏季に流行する「手足口病」の患者数が、2019年6月17日から23日までの1週間で、1つの医療機関あたり5.18人にのぼることが、国立感染症研究所が2019年7月2日に発表した調査結果より明らかになった。

全国約3,000か所の小児科定点医療機関からの感染症発生動向調査によると、手足口病の報告数は、第19週(5月6日~5月12日)以降増加が続いている。第25週(6月17日~6月23日)は1つの医療機関あたり5.18人となり、警報の基準値(5人)を超えた。過去10年間の同時期と比較してかなり多い。なお、手足口病の報告数は、年によって大きく異なり、2011年、2013年、2015年、2017年、2019年は報告数が多い。

都道府県別にみると、「福岡県」が17.33人ともっとも多く、「福井県」15.26人、「佐賀県」13.17人、「鳥取県」11.84人、「高知県」10.07人などが続いた。

手足口病は、手や足、口の中などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症。感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出る。基本的には数日内に治癒するが、まれに髄膜炎や小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症などを引き起こすことがある。手足口病は特効薬や特別な治療法はなく、対症療法が行われる。予防策としては、手洗いと排泄物の適正な処理、タオルの共用を避けることがあげられる。

工藤めぐみ