レッドソックス 復帰間近のイバルディをクローザー起用へ

レッドソックスは、右肘の故障により4月中旬から戦列を離れている先発右腕、ネイサン・イバルディを戦列復帰後にクローザーとして起用することを検討しているようだ。日本時間7月3日の試合前に、アレックス・コーラ監督とデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長がこの構想を明らかにした。

イバルディが最後にメジャーのマウンドに立ったのは日本時間4月18日であり、その後故障者リスト入りして右肘の遊離体を取り除く手術を受けた。リハビリ期間中に右上腕二頭筋を痛めるアクシデントがあったものの、戦列復帰に向けての準備は着実に進んでおり、日本時間7月2日にはマウンドからの投球練習を行っている。同4日も再びマウンドからの投球練習を行う予定だ。

レッドソックスは、イバルディが後半戦開始後すぐに戦列復帰できると考えており、球界有数の速球派右腕をクローザーとして起用し、ブルペンの戦力の底上げを図る。コーラは「彼の能力を考えると、メジャーでも有数のリリーバーになれると思う。その彼の能力を、我々は最大限に活用する予定だ」とコメント。先発ローテーション復帰の可能性が消滅したわけではないものの、昨年のポストシーズンでリリーバーとして大車輪の働きを見せたイバルディに、再びその役割を任せるつもりのようだ。

イバルディに4年6800万ドルという大型契約を与えたドンブロウスキーは「もともと、彼が我々のチームと契約したときは、ブルペンには行きたくない、先発をやりたいと言っていたんだ。でも、彼はできるだけ早く戦列に戻るために、その考えを変えたみたいだね」とコメント。ドンブロウスキーのコメントから判断する限りでは、イバルディもクローザーという役割に前向きな姿勢を示しているようだ。

6月のレッドソックスは、メジャーワースト2位となる8度のセーブ失敗を喫し、月間の救援防御率4.92はメジャー22位。球界有数の速球派右腕がブルペンの救世主となるか注目だ。

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