梅雨前線の活動が活発となり、九州南部では猛烈な雨が降り大雨となっている。九州を中心に、西日本と東日本では、4日(木)夜にかけて大雨となるおそれがある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。
梅雨前線が東シナ海から九州を通り、東日本の南岸にのびている。梅雨前線上の東シナ海にある低気圧は、4日にかけて西日本から東日本を進む見込み。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が一段と活発となり、西日本を中心に大気の状態が非常に不安定となる見込み。梅雨前線は、6日(土)頃にかけて西日本から東日本に停滞し、活動の活発な状態が持続して大雨となるおそれがある。
大雨・雷・突風
九州南部では雷を伴った猛烈な雨が降り、降り始めの6月28日からの総降水量がおよそ1000ミリの記録的な大雨となっている所がある。また、これまでの大雨で、場所によっては土砂災害や洪水の危険度が非常に高まっている状況だ。
西日本は九州を中心に局地的に雷を伴った非常に激しい雨が4日夜にかけて降り、東日本でもこれから4日昼前にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる見込み。
特に、九州南部を中心に4日朝にかけて、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあり、猛烈な雨や非常に激しい雨が、同じ地域で数時間続くような時には、「大雨特別警報」を発表する可能性もある。九州南部では、5日(金)も大雨のおそれがあり、6日頃にかけて総雨量がさらに多くなる見込み。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めるよう心掛けたい。