男子マラソン日本代表争いに迫るRKBの特番! ナビゲーターに乃木坂46・佐藤楓を起用

RKB毎日放送は6月19日に夏の番組記者会見を開催した。その中でスポーツドキュメンタリー「レジェンドの系譜~ニッポン男子マラソン復活へ~」を制作し、7月7日(午後4:00)にTBS、MBS、CBC、HBCの全国5局ネットで放送すると発表。さらに7月2日には、番組ナビゲーターとして乃木坂46・佐藤楓を起用すると追加発表した。

大迫傑(ナイキオレゴンプロジェクト)が日本新記録をマークするなど、9月に行われる東京オリンピック代表選考レースMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を前に、盛り上がる男子マラソン界。だが、設楽悠太(Honda)が2018年の東京マラソンで従来の日本記録を5秒更新するまで、低迷といわれていた時期も…。かつてニッポンは世界の強豪と互角に戦っていた。1970年代から80年代にかけ、瀬古利彦、宗茂、宗猛らがオリンピックの金メダルや世界記録を狙える強さを誇示。さらに中山竹通や谷口浩美、森下広一らが台頭し、世界陸上やオリンピックで活躍した。輝かしいその系譜は、どのように継承されたのか。

番組ではレジェンドたちの偉業や足跡を振り返ると共に、彼らが当時のライバルへの思いや、現在のマラソン界への提言を激白。さらに大迫、設楽をはじめ井上大仁(MHPS)や服部勇馬(トヨタ自動車)らMGCに出場する有力ランナーに迫る。

【MGC】
東京オリンピックの代表選考レースで、9月15日に東京で開催される。MGCシリーズ(北海道・福岡国際・別府大分・東京・びわ湖)などで条件を満たし、出場資格を得たランナーだけが参加し、上位2人は代表決定。3位の選手も代表入りの可能性がある。詳細は番組内で解説予定。男子のレースはTBS系列で生中継される。

MGCシリーズの一つ別府大分毎日マラソンは、TBS系列で唯一のマラソン中継。RKBは地元のOBS大分放送と協力し、長きにわたって同レースを中継しており、今回の企画がスタートした。企画成立後、箱根駅伝に出場経験をもつRKB・スポーツ部の谷口耕一郎氏に白羽の矢が立ち、ディレクターを担当することに。入社2年目で1時間のネット番組を受け持つのは異例のことだという。谷口ディレクターは福岡大学附属大濠高校出身。早稲田大学4年時に初めて箱根駅伝に出場し、アンカーで復路の10区を走ってチームを3位に導いた。

谷口耕一郎ディレクター
「学生時代にお世話になった陸上界へ、盛り上げるという意味で貢献したいなという思いから、この番組に取り組みました。ホークスだったり、アマチュアスポーツだったり、今まではニュース番組がメイン。過去にドキュメンタリーを作ったことはなく、初めての挑戦です。(苦労した部分は?)1時間(もの)は初めてだったので、いろんな選手の違い、バックグラウンド、強みをどう視聴者へ伝えるか考えました。すごくいい経験になりましたし、すごく楽しかったです」

乃木坂46・佐藤楓にとって、テレビ番組のナビゲーターを務めるのは今回が初挑戦。ただ、陸上競技専門誌の駅伝特集でコメントするなど、アイドル界きっての「駅伝好き」として知られる。プライベートで箱根駅伝の応援に行ったことも。そんな彼女が番組を通して、選手たちへエールを送る。

──番組ナビゲーター初挑戦ですが、オファーがきた時はどう思いましたか?

「私にできるのかな?と思いました。日頃から陸上の番組は見ていましたが、いざやってみると間の取り方とか、どこに感情を込めるかなどが難しかったです」

──普段からマラソンや駅伝などをよくご覧になっているそうですが、どういうところが面白いですか?

「マラソンだとレースそのものだけでなく、給水シーンとかに注目して見ています。ドリンクを取り損なった選手にライバル選手がドリンクを渡してフォローしたりするなど、厳しいレースの中にも優しさが垣間見える瞬間が好きです」

──MGCに出場する選手たちにエールをお願いします。

「東京オリンピックを目指して、今の全力を出し切って頑張ってください。私もテレビの前で全力応援します!」

おもな出演者
瀬古利彦 日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー
宗茂 元世界歴代2位
宗猛 ロサンゼルス五輪4位
中山竹通 ソウル五輪4位・バルセロナ五輪4位
谷口浩美 東京世界陸上金メダル
森下広一 バルセロナ五輪銀メダル

大迫傑 (ナイキオレゴンプロジェクト)日本記録保持者
設楽悠太 (Honda)前日本記録保持者
井上大仁 (MHPS)アジア大会金メダル
服部勇馬 (トヨタ自動車)
今井正人 (トヨタ自動車九州)
神野大地 (セルソース)
岡本直己 (中国電力)

© 株式会社東京ニュース通信社