ホークス和田、復帰後最長7回無失点 デスパ満塁弾で本拠地初勝利の権利

楽天戦で好投したソフトバンク・和田毅【写真:荒川祐史】

岸も6回まで7安打を浴びながら、無失点と好投

■ソフトバンク – 楽天(3日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの和田毅投手が、復帰後最長となる7回まで投げ4安打無失点と圧巻の投球を見せた。3日、本拠地ヤフオクドームでの楽天戦。序盤から制球良くボールを投げ分け、楽天打線に凡打の山を築かせた。

 初回を3者凡退に仕留めると、2回には銀次、ウィーラーの連打で1死一、二塁のピンチを招きながら、辰己、太田を仕留めて無失点に切り抜けた。

 左肩の故障から復帰し4試合目の登板で復帰後最長となる7回を投げ抜いた。最後はウィーラーをこの日のちょうど100球目で空振り三振に仕留めると、グラブを叩きガッツポーズを作った。
 
 すると、ソフトバンクは7回裏、明石、福田の連打とグラシアルの四球で満塁のチャンスを作ると、デスパイネが2ボール2ストライクからの5球目を叩き、18号グランドスラム。ここまで無失点と苦戦していた楽天先発の岸からついに先制点を奪い取った。

 ベンチで見守っていた和田もジャンプと万歳で喜びを爆発させていた。和田は7回4安打無失点、5奪三振の好投で降板。デスパイネの一発で勝利投手の権利が転がり込んだ。

 和田は降板後、球団を通じて「相手が岸投手ということで、ロースコアのゲームになると思ってマウンドに上がりました。そのいい緊張感の中で、7回無失点という結果を残すことが出来て良かったです。野手の方が必死に点を取ってくれたのが本当に嬉しかった。このままチームが勝つように応援します」とコメントした。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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