【愛川・受刑予定者逃走】犯人蔵匿教唆容疑で再逮捕 「捕まりたくなかった」

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横浜地検を出る男=23日午後5時15分ごろ、横浜市中区

 刑務所への収容を逃れるため、自宅を訪ねた横浜地検職員らを刃物で威嚇しながら逃走した無職の男の容疑者(43)=愛川町田代=が公務執行妨害容疑で逮捕された事件で、県警は3日、逃走中に自身をかくまうよう知人を唆したとして、犯人蔵匿教唆の疑いで同容疑者を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、逃走中の6月20日ごろ、知人の建築業の容疑者(38)=犯人蔵匿容疑で逮捕=に自身をかくまうよう依頼し、同23日午前2時50分~同6時35分ごろ、横須賀市森崎4丁目の建築業の容疑者のアパート一室にかくまわせた、としている。「捕まりたくなかったので、頼んでかくまってもらった」と供述、容疑を認めているという。

 県警によると、建築業の容疑者は「知人に頼まれ、(無職の容疑者を)助けてあげたかった」と話しており、県警は両容疑者の関係性や連絡手段などを調べている。捜査関係者によると、両容疑者の尿からは覚醒剤の陽性反応が出ており、県警は覚せい剤取締法違反容疑についても捜査する。

 地検は3日、無職の容疑者を公務執行妨害の罪で起訴した。地検はこれまで、窃盗や覚せい剤取締法違反などの罪で実刑判決が確定した2月8日から逃走した6月19日まで、同容疑者と接触できなかったと説明していたが、収容状を執行するため2月27日に職員が自宅を訪ねていたことを明らかにした。この際は拒否されて断念したという。

 起訴状などによると、同容疑者は6月19日午後1時すぎ、収容に赴いた地検職員2人に「ふざけんな。早く出て行け」などと怒鳴りつけ、右手に持った包丁を振り回し、職務の執行を妨害した、とされる。

 同容疑者はその後、車で逃走。相模原市の国道16号や東名高速道路下り線を走行して厚木市内で車を乗り捨てた。その後、知人の手助けを借りながら県内を転々としたとみられる。地検は20日に公務執行妨害容疑で逮捕状を取り、県警が全国に指名手配。逃走開始から5日目の23日朝、建築業の容疑者のアパートに潜伏していたところを県警の捜査員が発見し、身柄を確保した。