「人に優しい気持ちで接するようになった」ヒアルロン酸注入治療のトレンドをガルデルマが調査、普及拡大の予感

「日本ではヒアルロン酸注入治療の認知・普及がまだまだで、その使用量はアメリカ国内での使用量の2%弱に留まっている」

皮膚科領域に特化した製薬会社 ガルデルマは7月3日、ヒアルロン酸注入治療の市場調査結果を発表。ガルデルマ 東智徳 代表取締役、同社 メディカルソリューションズ 杉野公基 本部長らが登壇し、消費者のヒアルロン酸注入治療に対する意識やそのトレンドについて説明した。

身体のいたるところにあるヒアルロン酸は、とくに皮膚や関節などに多い成分。最も大きな役割は、細胞や組織の潤いを保つこと。

加齢によるシワやたるみは、ヒアルロン酸が減少することが大きな原因。そこで、溝を埋める、ふっくらさせる、形を整えるといった効果が期待できるヒアルロン酸注入治療が注目を集めている。

調査はことし4月下旬、ヒアルロン酸注入治療経験者362人、同治療を受けてみたいという人(意向者)252人、一般女性252人の合計866人に実施。その結果について同社はこうまとめている。

経験者の7割が「また受けたい」

今回の調査では、ヒアルロン酸注入治療の認知度、治療後の変化、治療経験者の共通点などをピックアップ。その結果、こんな特徴が現れたという。

◆ヒアルロン酸注入治療を経験した女性は、国内で71万人。これは全体の1.5%で、さらに「受けてみたい」という人が526万人(全体の11.1%)もいるということで、「市場は7倍に拡大する可能性がある」。

◆「また受けたい」という経験者は69%。50代、40代、20代の順に多く、とくに20代はヒアルロン酸注入治療への抵抗感がなく「若いうちからお手入れしたい」と思っているとも。

◆ヒアルロン酸注入治療経験者の53%が「期待を上回る満足感があった」。これはリピーターがより高い満足度を得ていることを意味する。

◆ヒアルロン酸注入治療経験者は、自分の姿に自信を持てるようになり、「前向きに仕事や家事に取り組める」61%、「日常を明るい気持ちで過ごせる」66%など、気持ちの変化があったという。

こうした結果のなかで、ヒアルロン酸注入治療経験者のなかの46%の人が「人に優しい気持ちで接することができるようになった」と答えていたのも印象的だった。

―――今回の発表会でガルデルマ 東智徳 代表取締役は、ヒアルロン酸使用量がアメリカのそれと比べてわずか2%弱であることについてこう伝えていた。

「これまで20年以上、4000万件以上の症例をみてきたガルデルマは、ヒアルロン酸注入治療で得られる容姿や内面の変化のほか、施術の安全性や技術力などを伝えていき、普及拡大していきたい」

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