鷹デスパイネ、4番の仕事果たす18号満塁弾 「犠牲フライでもいいという気持ち」

満塁本塁打を放ったソフトバンク・デスパイネ【写真:荒川祐史】

和田に白星贈る一発に「2勝目に貢献できたことがうれしい」

■ソフトバンク 4-1 楽天(3日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が3日、楽天との首位決戦で大仕事をやってのけた。互いに無得点で迎えた7回。1死満塁の場面でセンターバックスクリーンへ運ぶ特大の18号満塁弾。この一発が試合を決めた。

 デスパイネが17号本塁打を放ったのは6月6日の中日戦。その時点で本塁打12本だった松田宣浩とグラシアルに、いつのまにか並ばれていた。それでもデスパイネは「焦りはなかったし、いつか出るだろうと思っていた」と語る。

「自分は好調だと思っていても結果としてアウトになっていた。それが野球。今日はいい結果になって良かったと思うし、これをいいきっかけにしたいね」

 工藤公康監督も「さすが4番」と称えたが、デスパイネは「4番の仕事は打点、ランナーを返すことだと思っている」と胸を張った。捉えたのは岸孝之の124球目。低めのストレートだった。「犠牲フライでもいいという気持ちで打席に入った」と、最低限の仕事を意識しながらも、最大級の仕事をやってのけた。

 お立ち台では和田に対して「経験豊かな投手。2勝目に貢献できたことがうれしい」と語り、最後はお決まりのフレーズ「デスパ、いいね!」を一緒に叫んだ。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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