市長、諫干最高裁決定を評価 諫早市議会閉会 補正など19件可決

 定例諫早市議会は3日、総額24億円の本年度一般会計補正予算案など19件を原案通り可決し、閉会した。
 宮本明雄市長はあいさつで、国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門調査を巡り、漁業者側の上告を棄却した6月26日の最高裁決定に触れ、「開門を認めない方向性が示され、市の考えに沿った判断」と評価。2010年の開門確定判決に基づき、国が漁業者に開門を強制しないよう求めた請求異議訴訟の上告審弁論(今月26日)を注視する考えを示した。
 宮本市長は、6月5日に実施した調整池の生態、底質調査で「エツやヘラブナなど計約130匹が確認された。底泥の悪臭や汚泥の堆積はなかった。多様な生物を育んでいる現状が確認できた」と報告した。

© 株式会社長崎新聞社